マス・コミュニケーション論Ⅱ
担当者木下 浩一教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-106

授業の概要(ねらい)

 われわれは日々、さまざまなコミュニケーションを行なっています。近年増加しているのは、SNSを介したコミュニケーションです。一方でマス、つまり不特定多数によるコミュニケーションは、減少傾向にあります。
 しかしながら、世の中で何が起こっているのかを知るのは、主にマス・メディアを通じてです。みなさんもマスの一員です。みなさんが住む「社会」や「世界」を、マス・コミュニケーションの観点から捉え直してみましょう。
 本講では一部、ペアワークなどを行います。他の参加者と意見や考えを共有しましょう。

*新型コロナ・ウイルスの状況によって、内容を変更する場合があります。コロナ禍が維持・拡大の場合、コロナ関連のマス・コミュニケーション状況を論じます。
*本講義はオンラインでの開講となる予定です。したがって、対面を前提とした形式や内容から適宜変更の可能性があります。例えば、受講生間のコミュニケーションであるペアワークなどは、LMS上の「掲示板」を活用します。

授業の到達目標

1)メディアごとに、マス・コミュニケーションの良い点や悪い点、あるいは問題点や課題を挙げられる。
2)マス・コミュニケーション研究における概念や理論を用いて、具体的な事例について考えることができる。

成績評価の方法および基準

期末レポート(60%)と、LMS上の「掲示板」における課題提出(40%)をもって評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書*教科書は特に指定しない。
参考文献『メディア文化論:メディアを学ぶ人のための15話』吉見俊哉有斐閣、2012年
参考文献『現代メディア史』佐藤卓己岩波書店、2018年

準備学修の内容

▼授業では新聞記事を多用します。新聞記事や授業の内容から、1)興味関心を広げ、2)関心を絞り込み、3)特定の事例について調べ、4)再び受講してください。

その他履修上の注意事項

▼「マス・コミュニケーション論Ⅰ」(前期)を履修していることが望ましい。
▼アクチュアルな時事問題を積極的に取り入れていきます(例:新型コロナ・ウイルス、京都アニメーション放火殺人事件、「教師間いじめ問題」)。そのため、シラバス上の授業内容と相前後する場合があります。
▼学びは「やる気」がすべてです。「興味」から出発し「深める」、このすべての過程に、やる気は欠かせません。コツは「楽しむ」こと。楽しむことができれば、自ずとやる気がわき、継続できます。ただし、ここでいう「楽しみ」は、遊びのそれとは違います。大学ならではの知的な楽しみを共有しましょう。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス、イントロダクション
第2回メディアとイベント①:オリンピック
*第2回以降、新型コロナ・ウイルス関連を多く採り上げる可能性がある。
第3回メディアとイベント②:新聞と高校野球
第4回テレビと教育①:クイズ番組
第5回テレビと教育②:ワイドショー
第6回テレビの吹き替えをめぐるマス・コミュニケーション:声優の多様化
第7回質疑応答とペアワーク
第8回前半のまとめと中間試験
第9回中間試験のフィードバック
第10回カルチュラル・スタディーズや心理学:マス・コミュニケーション研究の関連領域
第11回SNSとマス・コミュニケーション
第12回マス・コミュニケーションは今後どうなっていくのか①:オールドメディア(新聞・テレビ)の将来
第13回マス・コミュニケーションは今後どうなっていくのか②:動画SNS(YouTubeなど)の興隆
第14回質疑応答とペアワーク
第15回まとめと期末試験