マス・コミュニケーション論Ⅰ
担当者木下 浩一教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-105

授業の概要(ねらい)

 われわれは日々、さまざまなコミュニケーションを行なっています。近年増加しているのは、SNSを介したコミュニケーションです。一方でマス、つまり不特定多数によるコミュニケーションは、減少傾向にあります。
 しかしながら、世の中で何が起こっているのかを知るのは、主にマス・メディアを通じてです。みなさんもマスの一員です。みなさんが住む「社会」や「世界」を、マス・コミュニケーションの観点から捉え直してみましょう。
 2020年は、東京オリンピックが開催されます。オリンピックを通じたマス・コミュニケーションについても考えます。
 本講では一部、ペアワークなどを行います。他の参加者と意見や考えを共有しましょう。

授業の到達目標

1)マス・コミュニケーションの良い点や悪い点、あるいは問題点や課題を挙げられる。
2)マス・コミュニケーション研究における概念や理論を説明することができる。

成績評価の方法および基準

中間試験(50%)と期末試験(50%)を総合して評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書*教科書は特に指定しない。
参考文献『メディア文化論:メディアを学ぶ人のための15話』吉見俊哉有斐閣、2012年
参考文献『現代メディア史』佐藤卓己岩波書店、2018年

準備学修の内容

▼授業では新聞記事を多用します。新聞記事や授業の内容から、1)興味関心を広げ、2)関心を絞り込み、3)特定の事例について調べ、4)再び受講してください。
▼毎週、1)から4)を繰り返し、2回の試験に臨んでください。リアクションペーパーやペアワークについても、同様です。

その他履修上の注意事項

▼後期に「マス・コミュニケーション論Ⅱ」を履修することが望ましい。
▼アクチュアルな時事問題を積極的に取り入れていきます(例:京都アニメーション放火殺人事件、「教師間いじめ問題」)。そのため、シラバス上の授業内容と相前後する場合があります。
▼学びは「やる気」がすべてです。「興味」から出発し「深める」、このすべての過程に、やる気は欠かせません。コツは「楽しむ」こと。楽しむことができれば、自ずとやる気がわき、継続できます。ただし、ここでいう「楽しみ」は、遊びのそれとは違います。大学ならではの知的な楽しみを共有しましょう。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス、イントロダクション
第2回マス・コミュニケーションとは何か
第3回近代化とマス・コミュニケーション
第4回基礎的な概念
第5回マス・コミュニケーション研究のパラダイム①
第6回マス・コミュニケーション研究のパラダイム②
第7回古典的理論
第8回前半のまとめと中間試験
第9回中間試験のフィードバック
第10回マス・コミュニケーションの理論①
第11回マス・コミュニケーションの理論②
第12回メディアと戦争
第13回オリンピックとマス・コミュニケーション
第14回質疑応答とペアワーク
第15回まとめと期末試験