政治社会学Ⅱ
担当者木下 浩一教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-217

授業の概要(ねらい)

 ◯◯社会学といった呼称を、連字符社会学と呼ぶことがあります。本講が論じる政治社会学は、政治学と社会学にまたがった領域といえますが、あくまで社会学として論じていきます。
 「政治」の定義はひとまずおくとして、本講では、個人に外在する「政治」が、われわれにどのような影響を及ぼすのか。われわれは「政治」に、どのような影響を与えうるのか。政治的コミュニケーションにおいて、メディアはどのように関わるのか。そのような問題を、ともに考えます。
 本講では一部、ペアワークなどを行います。他の参加者と意見や考えを共有しましょう。

*新型コロナ・ウイルスの状況によって、内容を変更する場合があります。コロナ禍が維持・拡大の場合、コロナ関連の政治・社会状況を論じていきます。
*本講義は対面を想定していますが、新型コロナ・ウイルスの状況によっては、オンラインとなる可能性があります。

授業の到達目標

1)政治と社会について、説明することができる。
2)さまざまな「政治」を、われわれ個人や社会との関連のなかで捉え、論じることができる。

成績評価の方法および基準

期末レポート(60%)と課題提出(40%)をもって評価する。
課題提出は、LMSの「掲示板」を使用する予定である。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書*教科書は特に指定しない。
参考文献『ジャーナリズムの政治社会学』伊藤高史世界思想社、2010年
参考文献『政治社会学』加藤秀治郎・岩渕美克 、他一藝社、2013年

準備学修の内容

▼授業では新聞記事を多用します。新聞記事や授業の内容から、1)興味関心を広げ、2)関心を絞り込み、3)特定の事例について調べ、4)再び受講してください。
▼毎週、1)から4)を繰り返し、2回の試験に臨んでください。リアクションペーパーやペアワークについても、同様です。

その他履修上の注意事項

▼「政治社会学Ⅰ」(前期)を履修することが望ましい。
▼アクチュアルな時事問題を積極的に取り入れていきます。そのため、シラバス上の授業内容と相前後する場合があります。
▼学びは「やる気」がすべてです。「興味」から出発し「深める」、このすべての過程に、やる気は欠かせません。コツは「楽しむ」こと。楽しむことができれば、自ずとやる気がわき、継続できます。ただし、ここでいう「楽しみ」は、遊びのそれとは違います。大学ならではの知的な楽しみを共有しましょう。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス、イントロダクション
第2回政治に関する一般的理解:何が、どう問題なのか
*第2回以降、新型コロナ・ウイルス関連を多く採り上げる可能性がある。
第3回われわれは何を、どこまで知っているのか:構築されたリアリティ
第4回具体的事例①:トランプ大統領とフェイクニュース
第5回具体的事例②:ケネディ大統領と米国民がみた「夢」
第6回具体的事例③:小泉首相におけるポピュリズム
第7回具体的事例④:日本における「政治の季節」〜若者が政治に熱狂した時代
第8回前半のまとめと中間試験
第9回中間試験のフィードバック
第10回グローバル化の政治的影響①:国境がなくなる?
第11回グローバル化の政治的影響②:行き過ぎた市場原理
第12回政治過程のメカニズム
第13回政策決定のメカニズム
第14回質疑応答とペアワーク
第15回まとめと期末試験