ジャーナリズム実習基礎
担当者木下 浩一教員紹介
単位・開講先選択必修B  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-205

授業の概要(ねらい)

 ジャーナリズムを古典的な分類法によって細分化すれば、送り手/受け手/メディア/コンテンツ/効果の5つに分けられます。本講義では主に、新聞におけるコンテンツ、つまり新聞記事を扱います。
 新聞記事は複雑な力学のなかで生成されるため、さまざまなバイアスがかかっています。特定の新聞記事は、ある視点と視角から書かれます。したがって読者は、ひとつの新聞記事やニュースを、多面的・多角的にみる必要があります。
 将来ジャーナリストを目指すひとはもちろん、一般市民あるいは社会人にとっても、新聞記事の「読み書き能力(リテラシー)」は重要です。批判的に読み、批判的に書く能力は、就職活動においても必須です。参加者と共有しながら、基礎的能力を身につけましょう。

授業の到達目標

1)卒業レポートや卒業論文の執筆において必要となるであろう、ジャーナリズム分析の基礎的能力を身につける。
2)いくつかのイシュー(issue:社会問題/論点)に興味をもち、「定点観測」することができる。
3)そのイシューについての簡単な解説レポートが執筆できる。

成績評価の方法および基準

報告の内容や議論参加(50%)と、期末レポート(50%)を総合して評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書*教科書は特に指定しない。
参考文献『プロセスが見えるメディア分析入門』藤田真文・岡井崇之、他世界思想社、2009年

準備学修の内容

以下の2点を行なってください。
1)毎週の実習以外の時間に、自らが選んだテーマについて、各自でコンテンツ分析(場合によってはメディア分析)を行う。
2)その上で、発表に向けて準備する。

その他履修上の注意事項

▼後期に「ジャーナリズム実習」を履修することが望ましい。
▼他の報告者のプレゼンテーションも、他人事(ひとごと)ではなく、自分が担当しているかのように参加してください。「引き受ける」態度は、学問においても仕事においても重要です。
▼批判的に議論しましょう。ただし、批判的というのは、必ずしも否定を意味しません。端的にいえば、是々非々です。
▼プレゼンテーションには大変な準備が必要です。報告者は最大限リスペクトしましょう。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス、イントロダクション。自己分析レポート(履修者全員)。
第2回ジャーナリズムにおける分析の基本:内容(コンテンツ)分析
第3回レポート作成のための資料探し①:新聞の資料性
第4回レポート作成のための資料探し②:新聞データベースの利用
第5回新聞資料をもとにした内容分析の事例①
第6回新聞資料をもとにした内容分析の事例②
第7回新聞記事分析の報告と講評(1)
第8回新聞記事分析の報告と講評(2)
第9回新聞記事分析の報告と講評(3)
第10回新聞記事分析の報告と講評(4)
第11回新聞記事分析の報告と講評(5)
第12回新聞記事分析の報告と講評(6)
第13回新聞記事分析の報告と講評(7)
第14回新聞記事分析の報告と講評(8)
第15回まとめ