日本文化史Ⅱ
担当者保田 那々子
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングJPH-102

授業の概要(ねらい)

日本の服飾を教科書に沿いつつ図像資料と文献資料を用いて概説する。通年での履修が望ましい。後期は中世から現代までを扱う。

授業の到達目標

・服飾の変遷にはファッション性だけでなく身分制度、社会的な制約や、製造上の制約が複雑に絡み合っていることを理解する。
・図像をみてどの時代のどのような身分の人物か、その理由も合わせて説明できる。

成績評価の方法および基準

小テスト(13回)60%、期末試験40%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『日本服飾史』増田美子東京堂出版
参考文献『日本衣服史』増田美子吉川弘文館

準備学修の内容

東京国立博物館の特別展「きもの Kimono」(2020年6月30日~8月23日)を観覧するか、ホームページを閲覧しておくこと。
また、後期の授業に関連する夏季休業中の展示は以下の通り。可能であれば、感染対策に留意しつつ訪れてほしい。
・サントリー美術館(六本木ミッドタウン)「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」9月13日まで。平安から明治までの小袖、化粧道具や髪飾りの展示がある。
・江戸東京博物館(両国)「大東京の華─都市を彩るモダン文化」8月25日から11月23日まで。明治~昭和の東京の文化や装いを紹介する。
その他関連する展示があれば案内する。

その他履修上の注意事項

授業の理解度と態度を計るため、毎回小テストを実施する。成績評価には小テストの配分が大きいため、毎回期限までに忘れることなく解答してほしい。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス(前期の復習、きものの構造) ※のり・はさみを用意すること
第2回武家服飾の成立への道①(鎌倉時代)
第3回武家服飾の成立への道②(鎌倉時代)
第4回武家服飾の発展と庶民服飾(南北朝~室町時代)
第5回武家服飾の完成と武家服制(戦国~江戸時代)
第6回小袖文化の開花①(安土桃山~江戸時代)
第7回小袖文化の開花②(安土桃山~江戸時代)
第8回江戸風の趣味と「いき」の美意識(江戸時代)
第9回外来染織品の受容と染織技術の発達(安土桃山~江戸時代)
第10回洋装の導入と和装の変化①(明治時代~第一次世界大戦)
第11回洋装の導入と和装の変化②(明治時代~第一次世界大戦)
第12回洋装の普及(第一次世界大戦終戦~第二次世界大戦)
第13回洋装化の波の中で(第二次世界大戦終戦~1950年代)
第14回国際化したファッションの中で(1960年代~現代)
第15回期末試験