担当者 | 内海 真樹 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [経済学研究科 経済学専攻] | |
科目ナンバリング |
財務諸表の柱である三表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書)の分析手法、及びビジネスでどのように活用できるかについて、上場会社の事例やケーススタディを交えて理解を深める。また、財務諸表分析の実務上の活用方法を考察し、分析を行う上での実務上の留意点についても議論する。講義の中では、事例分析について適宜ディスカッションやグループワーク(プレゼンテーション含む)を取り入れ、アウトプットに重点を置いた内容とする。
① 財務諸表の簡易分析及び詳細分析について内容を理解し他社に説明できる。
② 財務諸表分析をどのように実務に活用するかについて理解できる。
③ 公開されている上場会社の有価証券報告書から必要情報を読み取り、同業他社比較などを理論的に説明できる。
各回の授業における講読や討論への参加状況が30%、グループワークでの発表内容や参加状況が30%、提出レポートが40%で評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | ビジネス・アカウンティング〈第4版〉 | 山根 節, 太田 康広, 村上 裕太郎 | 中央経済社 |
教科書 | 「儲かる会社」の財務諸表~48の実例で身につく経営力・会計力~ | 山根 節 | 光文社新書 |
参考文献 |
講読する書籍の指定された部分、指示された公表用上場企業情報をあらかじめ丁寧に読んでおくこと。
講読する書籍や指示された公表用上場企業情報について、受講者が自ら説明すること、また、講義内容につき講義内での質問につき回答する機会を多く採り入れる方法で授業を進める予定である。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 財務分析の必要性、活用事例 財務諸表の類型について知る 会計情報と企業戦略について |
第2回 | 損益計算書分析 ※上場会社の開示数値を用いて ①各段階損益の示す意味、季節的変動 ②売上総利益(一般的な定義,業種による差異) ③営業利益(売上との連動性,原価率・販管費率との関係) ④経常利益(営業外項目の代表例,営業利益との乖離,分析の留意点) ⑤当期純利益(特別項目の代表例,営業利益との乖離,分析の留意点) |
第3回 | 貸借対照表分析 ※上場会社の開示数値を用いて ①調達、投資、回収の流れと貸借対照表の二面性 ②資産・負債・純資産の関係 ③流動・固定分類(短期安全性) ④払込資本と留保利益 |
第4回 | キャッシュ・フロー計算書分析 ※上場会社の開示数値を用いて ①キャッシュ・フロー計算書の必要性(なぜキャッシュを見る必要があるか) ②キャッシュ・フローと利益のズレの原因(運転資本,減価償却費,投資・財務項目) ③黒字倒産の事例 ④営業・投資・財務キャッシュ・フローの区分 ⑤意思決定におけるキャッシュ・フロー(DCF法などでキャッシュ・フローが重視される理由) |
第5回 | 連結財務諸表分析 ① 連結財務諸表の概要 ② 子会社・関連会社の業績はどのように連結財務諸表に反映されるか ③ 持株会社の財務諸表分析 |
第6回 | のれん、M&Aが企業業績に与える影響 ①のれんとは? ②のれんの償却、減損、負ののれん発生益 ③M&A戦略を実行した企業事例 |
第7回 | グループワーク 決算短信を用いた企業分析 |
第8回 | 財務諸表分析(その1) ①財務諸表分析総論 ②収益性分析(収益性分析の考え方) ③資本利益率(ROE、ROAの考え方) ④回転率と利益率分析 |
第9回 | 財務諸表分析(その2) ⑤安全性分析(企業経営の安全性判断) ⑥損益分岐点分析 ⑦その他の分析手法 |
第10回 | グループワーク 決算短信を用いた企業分析② |
第11回 | 有価証券報告書の読み方(その1) ①有価証券報告書とは ②有価証券報告書の概要 ③セグメント損益とその注記事例 |
第12回 | 有価証券報告書の読み方(その2) ④包括利益とその注記事例 ⑤資産除去債務とその注記事例 ⑥減損会計とその注記事例 |
第13回 | 有価証券報告書の読み方(その3) ⑦リース会計とその注記事例 ⑧退職給付会計とその注記事例 ⑨企業結合会計とその注記事例 |
第14回 | グループワーク 有価証券報告書を用いた企業分析① |
第15回 | グループワーク 有価証券報告書を用いた企業分析② |