財政政策論Ⅰ
担当者其田 茂樹
単位・開講先選択  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングECP-307

授業の概要(ねらい)

 「財政学」においては、理論や制度を中心に学んできた。この授業では、第2次世界大戦後の日本を題材として戦後復興から今日に至る日本の財政政策を概観しながら「財政学」で学んだ理論・制度の理解を深めていくことに主眼を置く。

授業の到達目標

1.財政政策に関する報道等への関心を従来より高める。
2.そのときどきにとられた財政政策の理論的背景を考えられるようになる。
3.財政政策について自身の考え方を根拠をもってまとめられるようになる。

成績評価の方法および基準

期末試験:80%、小テスト(予告なく抜き打ちで実施する):20%により評価する。
詳細は、第1回目の授業において説明する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献日本財政の現代史Ⅰ 土建国家の時代 一九六〇〜八五年井手英策 編有斐閣
参考文献日本財政の現代史Ⅱ バブルとその崩壊 一九八六~二〇〇〇年諸富徹 編有斐閣
参考文献日本財政の現代史Ⅲ 構造改革とその行き詰まり 二〇〇一年~小西砂千夫 編有斐閣
参考文献ゼロからはじめる経済入門 経済学への招待横浜国立大学経済学部 編有斐閣

準備学修の内容

新聞などの報道等によりもたらされる財政に関する情報に関心を持つ。
参考文献を含めて各回の授業に関係する文献に目を通す。

その他履修上の注意事項

財政学(担当教員は問わない)等の科目を履修済みであることが望ましいが必須とはしない。
財政政策論Ⅱと併せて受講されることを希望する。
受講マナーの悪い学生には退席を求め、以降の受講をお断りすることがある。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回財政とは(財政学の復習もかねて)
第3回日本経済の復興と民主化
第4回均衡財政から赤字財政へ
第5回マクロ財政・金融政策の経済理論と思想
第6回予算編成過程の変容
第7回自公連立政権下の財政運営
第8回政権交代以後の財政運営
第9回減税税制と経済成長路線
第10回バブル経済下の税制改革
第11回迷走する税制改革
第12回社会保障・税一体改革の実現と国・地方の財源配分
第13回財政運営、税制のこれから
第14回前期の総復習とディスカッション
第15回試験とまとめ