担当者 | 中里 敦 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [現代ビジネス学科] | |
科目ナンバリング | EDU-102 |
これまで教育相談センターのカウンセラーに始まり、小・中・高校のスクールカウンセラー、幼稚園の巡回相談など教育現場で臨床経験を積んできました。子供は個々それぞれで、1人として同じ子供はいません。では平均的な発達について学ぶことは意味がないのでしょうか?教員として(あるいは親であっても)子供と関わる上で一般的な子供の発達について知っておくことはとても重要です。基準を知らずに個だけを見てしまうと対応を誤りますが、基準を知った上で個に配慮すればそれは特別支援になります。現場の人間なのでアカデミックな知識には弱い部分もありますが、発達心理学や学習心理学が現場でどのように役立つのかを自分なりにお話しできればと思っています。
①生涯にわたる発達の過程、特に青年期までの発達について理解する。
②学習の過程に関する一般的なプロセスを理解し、実際の教育現場でどのように活用できるかという視点を持つ。
③教員として、子どもが意欲的に学ぶために、発達段階や特性に応じた工夫を考えられるようになる。
授業内での課題と期末試験で総合評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 子どものための心理学 | 青木智子・山村豊(編著) | 北樹出版 |
参考文献 |
授業前:テキストの講義内容が記載さている箇所を、簡単に読んでおいてください。
授業後:ノートとプリントをまとめ、授業内で分からなかった点を後日質問してください。
本科目は教員免許を取得するための必修科目です。単なる知識ではなく、現場でどう生かせるのかを積極的に考えながら授業を受けてもらいたいと思います。
※履修者の人数・状態によって授業の内容や順序を変更することがあります。
この科目は1年秋期開講科目のため、春期に開講している場合、1年生は履修できません。(ただし、短大生を除く)
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス:発達から生涯発達へ |
第2回 | 発達心理学とはどのような学問か①:発達心理学の研究方法 |
第3回 | 発達心理学とはどのような学問か②:遺伝と環境(生得説と経験説/輻輳説と相互作用説) |
第4回 | 発達の生物学的基盤①:ヒトの進化の特異性/走性・反射・本能的行動・学習・推論 |
第5回 | 発達の生物学的基盤②:二次的就巣性と子宮外胎児期 |
第6回 | 発達と育児システム①:初期発達の重要性と野生児研究 |
第7回 | 発達と育児システム②:マターナル・ディプリベーションとアタッチメントの形成 |
第8回 | 知性の発達①:知能の定義とピアジェの均衡化理論 |
第9回 | 知性の発達②:乳幼児期の知能の発達(反射、ことば、あそび) |
第10回 | 知性の発達③:児童期と青年期の知能の発達(保存概念、形式論理的思考) |
第11回 | 知性の発達④:道徳性の発達 |
第12回 | パーソナリティの発達①:パーソナリティの発達と養育環境 |
第13回 | パーソナリティの発達②:フロイトの汎性論的発達理論 |
第14回 | パーソナリティの発達③:エリクソンの漸進的発達理論 |
第15回 | まとめと試験 |