質問力を磨く(思考を広げるⅡ)
担当者松本 美奈, 霜鳥 駿太教員紹介
単位・開講先選択  4単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングFYE-107

授業の概要(ねらい)

 コロナ禍で雇用状況が悪化しているからこそ、自分で道を選べる人を目指しましょう。
 企業経営者や人事のプロと連携し、自ら問い・考え・行動する力を培う実戦的な講座です。受講生には、
新聞を毎日読むことや社説の視写などの「日常課題」、チームで企業を取材し、ポスターにまとめて発表す
る「最終課題」に取り組んでもらいます。日常課題で一定以上の努力を続けた学生は、人事のプロらによる
エントリーシートの添削や模擬面接を受けられます(注意事項参照)。「社会で活躍したいから、努力す
る」あなたを応援します。
 「質問力を磨く」は、多様な人々と協働できるリーダー育成を目指しています。リーダーには「質問力」
が不可欠です。世界を見渡す広い視野を持ち、問題点を見つけ、答えが出ない状態に耐え、解決策を考え続
ける。その過程でまた新たな質問を見つけ……。問い続けるリーダーは、よりよい社会を創る原動力となる
でしょう。
 教材は読売新聞です。朝夕刊を購読してください。「日本社会のしくみ」(小熊英二著、講談社現代新
書)を必須の課題図書とします。そのほか、毎週1回、図書館の専門家から小説が推薦されます。新聞と本
を通して世界の今を俯瞰し、他大学の学生や企業人との質疑応答、議論、フィールドワークを通して、社会
に出る力をつけましょう。
 努力はあなたを裏切りません。
 
*水曜2限クラスのみ、授業に企業人や上智など他大学の学生が参加しています。最終課題も他大学との合
同チームで取り組みます。
*12月19日(土)と2021年1月9日(土)の2回のみ対面授業です。それ以外はZoomで行います。
*4単位の授業です。金曜日は、月、水曜日の履修者全員で集まります。

授業の到達目標

(1)新聞を毎日読む。
(2)自分以外の誰かの立場で問うことができる。
(3)自分にしか書けないことを、誰にでもわかるように。

成績評価の方法および基準

(1)日々の課題(社説の視写、コンセプトマップ+質問)50%
(2)最終課題(論文)50%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書読売新聞の朝夕刊
参考文献「日本社会の仕組み」小熊英二著講談社現代新書

準備学修の内容

(1)読売新聞の朝夕刊を毎日読んでください。
  …授業日だけ新聞を読んでも、理解は困難です。社会は日々刻々と動いているからです。
(2)社説を書き写してください(社説の視写)。
  …論調への迎合は求めていません。論文を書くために、社説を書き写して書き方を学びましょう。
(3)気になった記事に対して、コンセプトマップを広げ、質問を書き出してください(Cマップ)。
  …自分以外の誰かの視点で、記事をもとにコンセプトマップを広げてみましょう。
   その過程で浮かんできた疑問を言語化し、質問にします。

その他履修上の注意事項

 「1週間に社説の視写を4回以上、Cマップを3回以上」を4週続けて取り組んだ履修者は、人事のプロによ
るエントリーシートの添削と模擬面接を受けることができます。
 本講座は「手書き」を重視しています。手で書くことによって思考が深まり、その文字にはあなた自身が
表れます。企業が手書きのエントリーシートを採用しているのは、そのためです。

授業内容

授業内容
第1回選ぶ・選ばれるために
第2回新聞で遊ぼう
第3回たくさん質問する①
第4回自分以外の誰かに「なりきる」①
第5回たくさん質問する②
第6回エントリーシートは何を語るか
第7回質疑応答を楽しむ
第8回バーバルとノンバーバル
第9回質問するために「読む」
第10回質問を分類する①
第11回質問を分類する②
第12回質問を使う̶̶取材する
第13回チームワークを考える
第14回質問を転換する
第15回質問を使う̶̶論文は質問から
第16回立ち止まって考える
第17回あなたの言葉は伝わるか①
第18回あなたの言葉は伝わるか②
第19回100取材して99捨てる
第20回抽象と具体①
第21回抽象と具体②
第22回探す①
第23回探す②
第24回質問を磨く①
第25回自分にしか書けないことを、誰にでもわかるように
第26回ポスター制作会 帝京大学八王子キャンパス
第27回 質問を磨く②
第28回ポスターセッション 帝京大学八王子キャンパス
第29回あなたの質問で何を得たか、得られなかったか
第30回積み重ねる