担当者 | 猪股 優史 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [国際経済学科] | |
科目ナンバリング | MAN-102 |
この授業の目的は,経営学の基本的な理論やフレームワークを概観することを通じて,企業を中心とした経済システムにおける様々な現象に対する基礎的な理解を獲得することにあります.経営学を専攻しようと考えている学生にとってはその後の学習の基礎的な土台の構築となり,他の専攻の学生にとっては経営学という学問体系の基本的な考え方の学習となります.
授業の性質上,扱う領域としては戦略や組織,マーケティング,イノベーション,人事など多岐に渡ります.また,理論的には経済学,心理学,社会学など,経営学における主要なディシプリンを用いた理論を横断的に学習することになります.
経営学総論Ⅰ・Ⅱを併せて受講することによって,より総合的な理解が培われるように設計されており(どちらか一方のみの受講でも構いませんし,両方受けなければ学習効果がないわけではありませんが),経営学総論Ⅱでは主に心理学ディシプリン,社会学ディシプリンの経営理論を扱います.領域的には組織論や人的資源管理論,イノベーション論が中心となります.
経営学の基礎的な理論・フレームワークを用いて実際の事例を考察できる.
体系的な経営学の学習における基礎を習得する.
履修者の人数にもよりますが,
①授業中の発言点やリアクションペーパー(10%)
②複数回実施する小テスト(30%)
③期末テスト(60%)
の点数を総合的に評価します.
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 本講義はテキストを指定しませんが,以下の書籍は本講義の内容の多くをカバーしているため,読んでおくことをお勧めします. | ||
参考文献 | 世界標準の経営理論 | 入山章栄 | ダイヤモンド社 |
授業中に学習した理論やフレームワークを用いて,身近な事例やニュースで取り上げられる事例について分析してみることで,より精緻な理解を獲得することが可能となります.
特に事前に履修すべき科目などはありませんが,経営学総論I・IIを合わせて履修することによって,総合的な理解を獲得することが可能になります.また,この授業ではスライドを用います.講義資料については紙資料としては配布しませんが,LMSを通じて電子ファイル(PDF)として配布するので,事前にダウンロードしておくようにしてください.
回 | 授業内容 |
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第1回 | ミクロ組織論:リーダーシップ |
第2回 | ミクロ組織論:モチベーション |
第3回 | ミクロ組織論:認知バイアス |
第4回 | ミクロ組織論:意思決定 |
第5回 | ミクロ組織論:センス・メイキング |
第6回 | 社会学ディシプリン:「弱いつながりの強さ」理論 |
第7回 | 社会学ディシプリン:ストラクチャル・ホール |
第8回 | 社会学ディシプリン:ソーシャル・キャピタル |
第9回 | 制度理論 |
第10回 | 資源依存理論 |
第11回 | 組織エコロジー理論 |
第12回 | レッドクイーン理論 |
第13回 | アントレプレナーシップ |
第14回 | 戦略的人的資源管理論 |
第15回 | 講義の総括 |