近代日本文化研究Ⅱ
担当者川﨑 瑞穂
単位・開講先必修  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングJLT-102

授業の概要(ねらい)

古代から現代まで、日本史上にはさまざまな種類の芸能が登場します。近代には、西洋文化の摂取により多彩な芸能文化が花開きました。本講義では、大正時代から第二次世界大戦にかけての芸能とその音楽を学びます。近代日本文化を知るだけでなく、私たちをとりまくアニメ・ゲーム・アイドル文化と比較することで、多角的に近代芸能史を捉えます。

授業の到達目標

近代日本の芸能と音楽を学び、現代文化との連続性・非連続性を考えることで、日本文化への理解を深化させることを目標とします。

成績評価の方法および基準

期末試験(60%)、小テスト・レポート(20%)、平常点(20%)を合わせて評価します。試験は、ノート等の資料類の持ち込みは禁止です。なお期末試験に代えてレポートを課す場合もあります。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書プリントを用意します。
参考文献『宝塚というユートピア』川崎賢子岩波書店
参考文献『幻の近代アイドル史―明治・大正・昭和の大衆芸能盛衰記―』笹山敬輔彩流社
参考文献『知られざる芸能史 娘義太夫―スキャンダルと文化のあいだ―』水野悠子中央公論社
参考文献『踊る昭和歌謡―リズムからみる大衆音楽―』輪島裕介NHK出版

準備学修の内容

さまざまな芸能とその音楽についてできるだけ触れて下さい。学修の中では、つねに私たちをとりまく文化とのつながりを考えるようにしてください。

その他履修上の注意事項

積極的な態度で出席して下さい。わからないことがあれば質問して下さい。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス―日本芸能史概観―
第2回大正ロマンの芸能・音楽
第3回オペラの受容と展開
第4回ワルツの受容と展開
第5回少女歌劇の成立と展開―宝塚歌劇団―
第6回アイドル文化の萌芽―娘義太夫―
第7回寄席の文化
第8回大正の唱歌と童謡
第9回大衆音楽の隆盛
第10回「民俗芸能」の「誕生」
第11回戦時下の芸能
第12回信時潔の音楽
第13回サブカルチャーの大正観
第14回歌謡曲からJ-POPへ
第15回まとめ(試験)