近代日本文化研究Ⅰ
担当者川﨑 瑞穂
単位・開講先必修  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングJLT-101

授業の概要(ねらい)

古代から現代まで、日本史上にはさまざまな種類の芸能が登場します。近代には、西洋文化の摂取により多彩な芸能文化が花開きました。本講義では、幕末から明治時代にかけての芸能とその音楽を学びます。近代日本文化を知るだけでなく、私たちをとりまくアニメ・ゲーム・アイドル文化と比較することで、多角的に近代芸能史を捉えます。

授業の到達目標

近代日本の芸能とその音楽を学び、現代文化との連続性・非連続性を考えることで、日本文化への理解を深化させることを目標とします。

成績評価の方法および基準

期末試験(60%)、小テスト・レポート(20%)、平常点(20%)を合わせて評価します。試験は、ノート等の資料類の持ち込みは禁止です。なお期末試験に代えてレポートを課す場合もあります。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書プリントを用意します。
参考文献『幕末鼓笛隊―土着化する西洋音楽―』奥中康人大阪大学出版会
参考文献『黒船来航と音楽』笠原潔吉川弘文館
参考文献『ドレミを選んだ日本人』千葉優子音楽之友社

準備学修の内容

さまざまな芸能とその音楽についてできるだけ触れて下さい。学修の中では、つねに私たちをとりまく文化とのつながりを考えるようにしてください。

その他履修上の注意事項

積極的な態度で出席して下さい。わからないことがあれば質問して下さい。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス―日本芸能史概観―
第2回江戸・明治の西洋音楽受容
第3回チャルメラの文化史
第4回キリスト教音楽の受容と展開
第5回幕末鼓笛隊と民俗芸能
第6回ラッパ文化と民俗芸能
第7回近代における軍楽
第8回軍楽隊による演奏会
第9回文明開化の芸能・音楽
第10回初期映画の音楽
第11回明治の唱歌
第12回演歌の成立と展開
第13回大衆音楽への展開
第14回サブカルチャーの明治観
第15回まとめ(試験)