授業の概要（ねらい）

３年次の学生はすでにA2レベル、つまりフランス語の基礎文法を身に付け、身近な分野の明快で標準的な表現であれば会話の要点が理解でき、旅行先で会話をこなし、自分に興味のあることを話すことができるようになりました。また、出来事、経験、夢、希望、目的などを説明し、計画や考えを簡単に説明し、その理由を述べることができるようになりました。従って、次のステップはフランス語自体を学ぶのではなくフランス語を使って何かを学ぶことになりますので、フランス語演習はできるだけ「Contents based learning」というアプローチをとります。
フランス語文法Ⅲ－Ⅳでは、フランス語の映像（映画やドラマ）を教材に、台詞を聞き取って理解した上で、様々な興味深い場面について質問に答えたり、意見を言ったり、会話・議論したりします。その中から出てきた重要な文法項目を復習・学習したり、面白いフレーズに対して例文を作ったりします。もう一つの教材は学生が書いた作文で、そこからも文法項目について学びます。
同時に、映画に現れるフランス（やその他のフランス語圏の地域）の現代社会に関する様々な事情・問題（移民、労働、貧困、結婚・家族など）についても触れます。
フランス語演習はできるだけフランス語のみで進めていきますが、授業中に辞書を使うことが許されます。

授業の到達目標

現在使われているフランス語を聴き、読み、話すことによって、フランス語の理解度を高めることが授業の重要な目的です。DELF B1（B2）レベルの理解力と口頭表現力を目指しましょう。
つまり、複雑な文章（この授業では主に台詞）における具体的・抽象的事柄の要点が把握でき、お互いに緊張しないでネイティブスピーカー（この授業では教員）と自然にやりとりができ、さらに様々な話題について、明確かつ詳細に表現したり、時事的な話題について意見を述べたり、色々な可能性の長所や短所を挙げることができるようになることを目指しましょう。
また、映像の背景のフランス（やその他のフランス語圏の地域の）社会に関する意識を高め、知識も増やしていきます。

成績評価の方法および基準

・期末テスト：約40％
・宿題（作文，例文作成），小テスト・クイズ：約30％
・出席点：約30％
出席点は減点方式です。１回（無断で）休むと10点減点で、５回目の欠席で単位取得不可（R判定）となります。尚、遅刻は２回につき欠席１回として見なします。

教科書・参考文献

準備学修の内容

次の授業までに前の授業の内容を復習し、理解できなかった単語や表現を調べて前回の映像の場面を理解した上で次の授業に出席しましょう。
宿題はほぼ毎回出ますし、最終評価の対象になりますので、充分に時間をかけて真面目にやりましょう。
また、フランス語の聞き取りを磨くために各自で映画・音楽・ポッドキャストを出来るだけ聴いて、自分の興味のあるテーマに関するフランス語の文章を読みましょう。
とにかく長い通学時間を賢く利用しましょう！

その他履修上の注意事項

学生は聞き取った内容をきちんと理解できたか聞かれたり、聞いたもの・見たもの・読んだものについて色々な質問に答えなければならないので、今まで身に付いた大量のフランス語を恐れず使って、積極的にそれらの質問に応えたり、会話に参加したりしましょう。
また、フランス語で進められるこの授業について行くために毎回辞書を持参しなければなりません。
尚、授業の進み具合によって、上記の内容と授業計画を変更することもあります。

授業内容