社会学演習Ⅲ
担当者横手 拓治
単位・開講先必修  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSEM-401

授業の概要(ねらい)

学生各自が自身のテーマをもとに卒業研究に取り組む過程を指導する。加えて、ネット社会の進展で、消費者が多様化し、コミュニケーションが複雑化した現代において、メディア・コミュニケーションがもたらす影響を考察し、知見を深める。また、共感を生みだし、多くの人を動かすメディア・コミュニケーションの方法について、理解を深める。コピーライティングや広告デザインの効果研究などが対象となる。

授業の到達目標

教員のサポートのもと、学生は、多様なメディア研究に通じるメディア・コミュニケーションの方法を学修する。そのうえで、講義を通じて、3年生は学生各自が卒業制作のテーマを見出し、能動的に取り組む基礎固めをする。4年生は実際の制作に向けて、実践的な活動に取り組む。

成績評価の方法および基準

授業中の積極性・理解度、制作発表物・プレゼンテーション、最終授業での課題レポートで総合評価を行う。理解度30点、制作発表等の内容評価30点、最終授業での課題レポート評価40点、以上の合計100点。 

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特になし。
参考文献『ザ・コピーライティング~心の琴線にふれる言葉の法則』ジョン・ケープルズ著、神田昌典訳ダイヤモンド社
参考文献『雑誌広告2.0』宣伝会議書籍部編宣伝会議

準備学修の内容

◆資料をLMSでアップする場合があり、読んでおくこと。 

その他履修上の注意事項

◆授業内で提示する課題については主体的に取り組むようにする。また、授業内で得た知識をもとに、身の回りにあるメディアにたえず関心を持ち、その発信内容について分析する習慣をつけること。
◆学生の興味・関心をふまえ、講義内容に微調整を加えていく場合がある。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンスを行い、15回の授業の内容と到達目標、評価方法を説明する。
第2回【実例の検討と分析〜新聞での事例研究】事例研究の一環として、「新聞に関するデータ」より実例を採りあげる。教員がコメントしながら、学生の意見も求めていく。
◆授業各回における必要な資料はパワーポイントにて教員が毎回映像で示す。(以下同じ) 
第3回【実例の検討と分析〜雑誌での事例研究】事例研究の一環として、『雑誌広告2.0』より実例を採りあげる。教員がコメントしながら、学生の意見も求めていく。また、雑誌におけるタイアップ宣伝について講じていく。  
第4回【実例の検討と分析〜webでの事例研究:第1回】事例研究の一環としてweb上より実例を採りあげる。教員がコメントしながら、学生の意見も求めていく。また、web宣伝の歴史について講じていく。   
第5回【実例の検討と分析〜webでの事例研究:第2回】前回同様、事例研究の一環としてweb上より実例を採りあげる。教員がコメントしながら、学生の意見も求めていく。また、web宣伝の特徴について講じていく。
第6回 論文の書き方の講義① 論文と他の文章の違い
第7回 論文の書き方の講義② 論文の形式について
第8回 論文の書き方の講義③ 書くときの段取りについて
第9回 論文の書き方の講義④ 論文の構成要素
第10回【コピーライティングの技法を学ぶ①】コピーライティングの古典的名著といえるジョン・ケープルズ『ザ・コピーライティング』を講義する。同書の原書初版は1932年。戦前に書かれたものながら、ネット・デジタル社会が進展する現代でも、メディア関係者にとって必読書となっている。それだけ生命力のある本だといえよう。そのエッセンスを講じる。
第11回【コピーライティングの技法を学ぶ②~『ザ・コピーライティング』講義:第2回】前回に続いて、ジョン・ケープルズ『ザ・コピーライティング』を講義する。
第12回 学生の研究発表 グループ①
第13回 学生の研究発表 グループ②
第14回 学生の研究発表 グループ③
第15回 第14回までの授業について、まとめの講義を教員が行う。のち学生は、教員が示す課題をもとにレポートを授業内に作成し、提出する。