比較文化演習BⅠ
担当者濱田  陽教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングJLT-303

授業の概要(ねらい)

 文化学的アプローチにより、複数分野に開かれた広い視野に立って、日本文化を研究、発表する素養を培う。全ゼミ・メンバーの研究テーマに親しみ、新たな日本文化共同研究を推進する。
 独創的な研究テーマを推奨する。日本文化の研究領域・テーマは多岐に及ぶ。本演習では、これまでに神話、宗教、思想、哲学、文学、歴史、近代、教育、観光、食文化、喫茶文化、和菓子、漫画、アニメーション、ファッション、化粧、風俗、習慣、言語、書、色彩、絵画、文化遺産、自然環境、平和構築、戦争の記憶、出版文化、音楽、芸能、日本の科学技術、日本のスポーツ、庭園、建築、SNS、折り紙、招き猫、家紋、幸福論、ジェンダー論、日本酒と若者、日本の記念日、日本人論の現在、実写化、樹木葬、死生観、虫文化、都市伝説など、多彩な研究発表がなされてきている。
 多様なディスカッション方法を試しながら、各受講者が関心を有している研究対象について意見交換を行う。また、積極的に図書館、インターネット、リアル・ヴィジティングを活用し、研究の軸・糧となる紙媒体情報(主として参考文献)・デジタル情報(参考文献・論文のデジタル版、参考WEBサイト、データベース等)・自己取得資料(自ら撮影した写真・動画、ノート、収集物等)を発掘、集積する。その過程で、長期的意義をもって取り組む研究テーマを設定、集めた情報・資料を選択・整理・分析・総合し、いかに研究を進めるか、その内容について示した「研究案レジュメ(試用版)」を作成、発表する。
 さらに、全履修者の個別研究テーマを総合し、日本文化の共同研究として共通テーマを決定、本ゼミの特色を独自に見出す。
 演習の全過程を通じ、ディスカッション・発表で寄せられた多彩な意見を検討・反映し、「研究案レジュメ(試用版)」をさらに推敲・発展させた「研究案レジュメ」を完成、提出する。

授業の到達目標

 独創的な研究テーマを設定し、春学期・夏休み・秋学期をカヴァーする「研究案レジュメ」(案として、研究テーマ、キーワード、研究動機、研究仮説、研究事項、研究計画、情報・資料引用例、背景知識、参考文献・参考WEBサイト一覧、等についてまとめたもの)を完成する。

成績評価の方法および基準

 演習参加度と個人発表(66%)、「研究案レジュメ」(33%)、プラス・アルファ(1%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献 必要な資料はプリントで配布

準備学修の内容

 長期的意義をもって取り組むことのできる研究テーマを設定する。自身の研究テーマについてあたためる習慣をつくり、日常的に情報・資料を収集する。

その他履修上の注意事項

 春学期は、研究の結果でなく過程を重視するため、軽やかなフットワークで参加して欲しい。
 5月連休明けよりスタートする個人発表で用いる「研究案レジュメ(試用版)」は、研究のアイデアを具体的に示すことができればよく、内容検討中の文献、今後に訪問予定の調査地、調査予定・調査中の参考WEBサイト、データベースなどの情報・資料を暫定的に整理、掲載してレジュメを作成する。
 7月下旬学期末に提出する「研究案レジュメ」は、これをより充実させ、夏休みの研究、秋学期の研究・発表を視野に入れた案へとブラッシュアップさせる。

授業内容

授業内容
第1回文化学的なアプローチによる日本文化研究について解説する。 *LMSによるオンデマンド形式による授業
第2回個人発表スケジュール決定とテーマ・ディスカッション
 個人発表のスケジュールを決定する。
 何をどのように研究したいのか、紙媒体情報・デジタル情報・自己取得資料の可能性を含め、意見を交換し、共有する。
第3回 個人発表に不可欠な、レジュメ作成、発表、ディスカッションの方法を指導する。
第4回個人発表1 *5月連休明けより開始
 「研究案レジュメ(試用版)」を作成、発表する。
  総合ディスカッション10分、個人発表10分×3名=30〜40分。グループ・ディスカッション40分。
第5回個人発表2
第6回個人発表3
第7回個人発表4
第8回個人発表5
第9回個人発表6
第10回個人発表7
第11回個人発表8
第12回個人発表9 
第13回個人発表10 *7月上旬で全員の発表が終了
第14回「研究案レジュメ」を提出する。
 日本文化の共同研究として共通テーマを決定(複数の案の中から選定)、本ゼミの特色を鮮明にする。
 夏休みから秋学期までの研究計画について指導する。
 秋学期からの個人発表スケジュールを決定する。
第15回所定の日に発表できなかった履修者が音声データ・文書ファイルにより発表する。 *LMSオンデマンド形式による授業、第7〜12回(6月〜7月上旬)の間で実施