時事問題演習Ⅰ
担当者上田 仁志教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [現代ビジネス学科]
科目ナンバリングCAE-101

授業の概要(ねらい)

 毎日の生活の中で私達が最も注意を払うのは身近な問題です。学生の皆さんであれば、大学生活やアルバイト、もしくは好きな趣味の世界に一番関心を持っているはずです。それに比べれば、日本や世界の政治・経済情勢といった、大きな、しかしそれほど身近には感じにくい問題に興味をひかれることは少ないかもしれません。しかし、私たちの生活は意識している以上に世界の大きな動向によって左右されています。この授業では、時事問題をとおして、世界の大きな流れが日本社会に、ひいては私たちの生活にどのような影響をもたらしているかをさぐっていきます。春期セメスターでは、1990年代以降に顕著になったグローバリズムの流れが世界をどのように変えてきたかを踏まえたうえで、日本との関りが深い、世界の諸地域の動向を研究します。
 授業は講義形式ではなく、主体的な学びの方針に基づいて、個人やグループによる発表と質疑応答を中心に進めます。参加者は、新聞や雑誌のニュース記事の内容を要約し、独自の視点からテーマを掘り下げ、パワーポイントを用いてプレゼンテーションを行うことが求められます。

授業の到達目標

 1.新聞・雑誌の時事的文章を200~400字程度で要約することができる。
 2.時事的テーマについて、パワーポイントを用いて5~10分程度の発表ができる。
 3.独自の視点から、時事的テーマを2000字程度の文章(レポート)にまとめることができる。

成績評価の方法および基準

 要約文などの提出物30%、プレゼンテーション評価40%、期末レポート30%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 使用しません。
参考文献

準備学修の内容

 1.テーマに沿った時事的文章を200~400字程度で要約する。
 2.発表時に、パワーポイント資料を作成する。

その他履修上の注意事項

 1.出席は「完全カードリーダー制」です。入室時と退室時に学生証をカードリーダーに当てて読み取らせてください。学生証忘れや学生証の当て忘れにはくれぐれも注意してください。学生証を忘れた場合は、授業時にその旨を申し出た上で、指定の手続きをしない限り、出席として認定しません。
 2.忌引きを含む公欠については、指定の手続きをした場合に限り、通常の出席として認定します。
 3.交通機関の遅延などの不可抗力による遅刻については、授業時にその旨を申し出た上で、指定の手続きをした場合に限り、通常の出席として認定します。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション:授業の到達目標、成績評価方法、進め方について説明する。ニュース報道を読むときの注意点(信頼できるニュースの見分け方)を解説する。
第2回1990年代以降の世界の流れを国際政治的な側面から学習する。学習内容の要点とコメントをまとめる。/各自、興味のある時事的文章を用意してくる。パワーポイント資料作成の基本(文字情報)を解説する。
第3回1990年代以降の世界の流れを経済的側面から学習する。学習内容の要点とコメントをまとめる。/興味のある時事的テーマ別にグループを作る。パワーポイント資料作成の基本(写真・イラスト)を解説する。
第4回1990年代以降の世界の流れを社会・文化的側面から学習する。学習内容の要点とコメントをまとめる。/グループ別に発表の準備をする。パワーポイント資料作成の基本(資料・参考文献)を解説する。
第5回グループまたは個人発表:現在のアメリカ合衆国の動向に関する時事テーマを研究発表する(1回目)。質疑応答を行う。コメント作成。
第6回グループまたは個人発表:現在のアメリカ合衆国の動向に関する時事テーマを発表する(2回目)。質疑応答を行う。コメント作成。
第7回グループまたは個人発表:現在のアメリカ合衆国の動向に関する時事テーマを発表する(3回目)。質疑応答を行う。コメント作成。
第8回グループまたは個人発表:現在のヨーロッパ諸国の動向に関する時事テーマを発表する(1回目)。質疑応答を行う。コメント作成。
第9回グループまたは個人発表:現在のヨーロッパ諸国の動向に関する時事テーマを発表する(2回目)。質疑応答を行う。コメント作成。
第10回グループまたは個人発表:現在の東アジア諸国の動向に関する時事テーマを発表する(1回目)。質疑応答を行う。コメント作成。
第11回グループまたは個人発表:現在の東アジア諸国の動向に関する時事テーマを発表する(2回目)。質疑応答を行う。コメント作成。
第12回グループまたは個人発表:現在の中東もしくはオセアニア諸国の動向に関する時事テーマを発表する(1回目)。質疑応答を行う。コメント作成。
第13回グループまたは個人発表:現在の中東もしくはオセアニア諸国の動向に関する時事テーマを発表する(2回目)。質疑応答を行う。コメント作成。
第14回期末レポート:プレゼンテーションの成果をもとに2000字程度の期末レポートを作成する。
第15回春期セメスターのまとめ(オンライン実施)。プレゼンテーションのコメントと期末レポートのデータをもとにふりかえりと講評を行なう。