ソーシャルビジネス実習
担当者李  永淑教員紹介, 久米  隼
単位・開講先選択必修B  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSWS-202

授業の概要(ねらい)

ソーシャルビジネスとは、ビジネスを手段としてさまざまな社会的課題の解決を試み、それらを通して新しい社会的価値を創出する取り組みです。
 本学のある立川、八王子、多摩地域では、ソーシャルビジネスを展開する多くの社会的企業が活躍しています。
 本授業では、本学近隣地域でソーシャルビジネスを展開している、社会的企業の皆様と連携してPBL型の授業を行うことにより、地域社会で活躍できる人材を育てることを目的としています。
 PBLとは、Problem-based learning(課題解決型学習)もしくはProject-based learning(プロジェクト型学習)と呼ばれ、企業や地域、教員、もしくは学生が設定した課題や目標に対して、受講生たちがチームで取り組む教育手法です。PBLには、明確な答えがないため、受講生たちが自律的・主体的に取り組むことが必要不可欠です。
 本授業では、春学期に講義していただいた3事業所のご協力を得ながら、受講生たちがプロジェクトの具体的な内容を企画立案します。
 計画したプロジェクトは、実際に実施します。
 そのため、本授業ではクラス全員が、プロジェクトの成功をともに考え、そのために必要なアクションについて、命令や権限に関係なく自分自身で、そして仲間と一緒に動き出すといった、「権限なき自然発生的なリーダーシップ(日向野・松岡 2017)」の開発を重視しています。
 
 春学期の学びと、夏のオンラインイフィールドワークを踏まえて、秋学期はZoomを活用したオンラインイベントの企画立案から実施まで行います。
 また、学びの集大成として、授業報告書の執筆と発行を行います。

授業の到達目標

・「ソーシャルビジネス」という概念を理論的・実践的側面から考え、理解し、「自分事」として行動につなげることができる。
・一連のカリキュラムを通して、「見る・聴く・体験する・議論する・調べる・企画する・発表する」ことを経験し、その力を具体的に身に付けながら、学びを深めることができる。
・卒後、地域社会で発揮できるための、論理的思考や協調性、職業意識を育成し、それを学生自身が考える「就業力」につなげることができる。
・現代社会における「仕事」「働く」ことについて社会学的に考え、自分なりの「答え」を探求し、それを言語化することができる。

成績評価の方法および基準

・夏の実習状況(10%)、授業の参加状況・貢献度(70%)、報告書提出(20%)から総合的に評価します。
・出席は原則8割以上を前提とします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献「増補版」大学教育アントレプレナーシップ いかにリーダーシップ教育を導入したか日向野幹也・松岡洋祐ブックウェイ

準備学修の内容

授業時、授業外においても、担当教員や他の学生たちと積極的にコミュニケーションをとってください。

その他履修上の注意事項

・実践の中で学び、その学びを言語化して伝える楽しさと難しさを、存分に経験し、自分の糧としてください。そして、社会の中のいち「チェンジメーカー」として、自分だからこそできることを模索し、大いに奮闘してください。
・学内外の多様な方々と進めていくという授業の性質上、「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」をしっかり行うことが求められます。したがって、卒業後の職業人にとって基本的な対応(返事をきちんと返す、人任せにしない、約束事は守る、困ったことは相談する、情報を共有する、等)ということを常に心がけてください。著しくできていない場合は、具体的な対応・対策を求めます。
 ※授業の予定及びスケジュールは状況によって変更となる場合があります。日程等も含めて、詳細は初回授業で説明します。初回授業はLMSオンデマンド形式ですので、必ず視聴した上で第2回授業に出席してください。
 ※本科目は、春期「ソーシャルビジネス実習基礎」履修者を対象としています。
 ※Zoom、Slack、Googleフォーム、PowerPoint、Wordを多用します。

授業内容

授業内容
第1回授業ガイダンス
※LMSオンデマンド
第2回プロジェクト企画立案発表
進捗状況の報告と確認、ディスカッション
第3回プロジェクト企画立案発表
進捗状況の報告と確認、ディスカッション
第4回プロジェクト企画立案発表
進捗状況の報告と確認、ディスカッション
第5回プロジェクト企画立案発表
進捗状況の報告と確認、ディスカッション
第6回プロジェクト企画立案発表
進捗状況の報告と確認、ディスカッション
第7回プロジェクトの実施①
第8回振り返り①
第9回プロジェクトの実施②
第10回振り返り②
第11回プロジェクトの実施③
第12回振り返り③
第13回報告書作成
第14回報告書作成
第15回まとめ