英語圏の文学Ⅳ
担当者木谷  厳教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [教育文化学科]
科目ナンバリングLIE-204

授業の概要(ねらい)

 英語で書かれた文学を学ぶなかで、英語による表現力への理解を深めるとともに、英語が使われている国・地域の文化についても学びます。また、中学校および高等学校での教職を志望する学生は、上記の内容を外国語科の授業に生かすことができるようにします。
 この授業では、小説が文学のメインストリームとなり始めた19世紀以降に主眼をおきながら、英語圏で書かれた小説の紹介・解説をします。その際、相互理解と自己表現力を高めるためのグループ・ディスカッションも取り入れます。その他、作品理解の補助として映画など視聴覚資料も用います。

授業の到達目標

 ・授業内で扱われる、代表的な英語小説(文学)についておおよそ理解し、説明できる。
 ・文学作品の読解を通じて、英語が使用されている国・地域の文化について理解し、その特質について自分の言葉で説明できる。
 ・イメージ(映像)を分析し、そこから自らの意見を構築できる。
 ・小説の世界観を通じて異文化と自国文化の差異に気づき、それぞれの美質をある程度理解し、自分の言葉で説明できる。

成績評価の方法および基準

・毎回課される提出課題の成果 40%:各回のテーマとなる英語圏文学の内容について、文化的観点とあわせて理解し説明できるかを評価します。

・学期末の筆記試験の成果 30%:学期をつうじて学んできた英語圏文学の内容について、文化的観点とあわせて理解し説明できるかを評価します。
 
・平常点 30%:授業への参加・貢献度、受講態度(積極的かつ協調的に学ぶ態度等)の状況を基準とします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書は用いず、教員が自作の資料を毎回配布します。
参考文献若い読者のための文学史ジョン・サザーランド著、河合祥一郎訳すばる舎、2020年
参考文献English Literature: A Very Short IntroductionJonathan BateOxford University Press, 2010

準備学修の内容

以下のような準備学習課題を出します。この予習をもとに授業を進めますので、予習を怠ると授業の理解を深めらなくなります。
  ・一定量の詩作(英作文)課題(12回程度)
  ・配布資料や参考文献・資料の読み込みおよび視聴
  ・授業内容に関連する資料や文献等の自主学習

その他履修上の注意事項

 ・より発展的な英語力が求められるため、本授業よりも先に「英語圏の文学 I」および「英語圏の文学II」を履修していることが望ましいです。
 ・「英語圏の文学III」を未履修でも受講可能です。
・毎回電子辞書ないしは紙の辞書を手元に用意してください。
 ・欠席および公欠の扱いについては、大学の規程にしたがいます。
 ・遅刻(授業開始時刻に着席していない)が複数回ある場合は、欠席としてカウントします。
 ・私語は厳に慎んでください。
 ・受講に際してとくに対応が必要な場合(病気や怪我、障害など)は遠慮なく申し出てください。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション
第2回 19世紀前半の作品(前)紹介・解説
第3回 19世紀前半の作品(中)分析・ディスカッション
第4回 19世紀前半の作品(後)まとめ
第5回 19世紀後半の作品(前)紹介・解説
第6回 19世紀後半の作品(中)分析・ディスカッション
第7回 19世紀後半の作品(後)まとめ
第8回 20世紀前半の作品(前)紹介・解説(オンライン)
第9回 20世紀前半の作品(中)分析・ディスカッション
第10回 20世紀前半の作品(後)まとめ
第11回 20世紀後半の作品(前)紹介・分析
第12回 20世紀後半の作品(後)ディスカッション・まとめ
第13回 21世紀の作品(前)紹介・分析
第14回 21世紀の作品(後)ディスカッション・まとめ
第15回 LMSをつうじて全体のまとめと最終課題提出
 ※状況に応じて順番や内容が変わる可能性もあります。