基礎英文法Ⅰ(教職)
担当者木谷  厳教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [教育文化学科]
科目ナンバリングENL-301

授業の概要(ねらい)

 大学入学までに学んできた英文法を基礎から確認し、その知識を応用的に深めながら、将来中学校あるいは高等学校の英語教員として指導をおこなうために必要な英語力を身につけます。
 授業では、はじめにその週ごとのテーマとなる文法事項について、「なぜそのような言い方をするのか」という文化的側面にもに意識をはらいながら解説をおこないます。また、さまざまな文法事項を用いた日常会話に役立つフレーズを実際にアウトプットする練習も取り入れる予定です。なお、学期末テストだけではなく授業で学んだことの確認テストも毎回実施します。

授業の到達目標

 ・様々な英語の文を読んだり、聴いたりしたときに、目的や場面、状況等に応じて英語を使用することができる。
 ・複数の領域を統合した言語活動を遂行するための文法的な基礎を身につける。
 ・英語教育の文法指導だけではなく「国際語としての英語」という文化的側面にも意識をはらうことができる。

成績評価の方法および基準

・毎回課される提出課題の成果 40%:各回のテーマとなる英文法のしくみを、英語圏文化の観点とあわせて理解し説明できるかを評価します。

・学期末の筆記試験の成果 30%:学期をつうじて学んできた英文法のしくみを、英語圏文化の観点とあわせて理解し説明できるかを評価します。
 
・平常点 30%:授業への参加・貢献度、受講態度(積極的かつ協調的に学ぶ態度等)の状況を基準とします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書は使わず、教員が各回の資料を準備する。
参考文献『ハートで感じる英文法 決定版』大西泰斗、ポール・マクベイNHK出版
参考文献『表現のための実践ロイヤル英文法』綿貫陽、マーク・ピーターセン旺文社
参考文献『即戦力がつく英文法』日向清人DHC出版
参考文献『大学で教える英文法』畠山 雄二(編)くろしお出版
参考文献_Practical English Usage_(4th ed)Michael SwanOxford UP
参考文献

準備学修の内容

以下のような準備学習課題を出します。この予習をもとに授業を進めますので、予習を怠ると授業の理解を深めらなくなります。
  ・一定量の英文を適切な日本語に直す課題(13回程度)
  ・配布資料や参考文献の読み込み
  ・授業内容に関連する資料や文献等の自主学習

その他履修上の注意事項

 ・毎回電子辞書ないしは紙の辞書を手元に用意してください。
 ・授業で学んだ英文法を英文読解に応用することによって、さらに理解・知識が深まるので、この授業と同時に「英語圏の文学 I」を受講することが望ましいです。
 ・英文法の段階的な学びのために、「現代英語概説I」および「現代英語概説 II」よりも先に本授業を受講してください。
 ・教職を希望していない学生も受講可能ですが、授業の内容を理解するためには相応の英語力および努力が要求されます。
 ・欠席および公欠の扱いについては、大学の規程にしたがいます。
 ・遅刻(授業開始時刻に着席していない)が複数回ある場合は、欠席としてカウントします。
 ・私語は厳に慎んでください。
 ・受講に際してとくに対応が必要な場合(病気や怪我、障害など)は遠慮なく申し出てください。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション
第2回 文型――自動詞と他動詞の分類をもとに
第3回 (1)疑問文および否定文と気持ちの関係(準否定、部分否定、二重否定を含む)(2)日本人の苦手な付加疑問文
第4回 さまざまな疑問詞と間接疑問文
第5回 時制(1)さまざまな過去形(過去の習慣を含む)
第6回 時制(2)進行形と未来時制、助動詞will
第7回 中間まとめ
第8回 可能性、推量をあらわす助動詞と英語の敬語――can/could、will/would、may/mightほか
第9回 必要、義務などをあらわす助動詞とニュアンスのちがい――shall、ought to、must、have toほか
第10回 時制(3)完了形の現在、過去、未来時制
第11回 準動詞について(1)不定詞の基礎とさまざまな用法
第12回 準動詞について(2)動名詞の基礎とさまざまな用法(3)不定詞と動名詞の使い分け
第13回 さまざまな形容詞
第14回 さまざまな数量の表し方
第15回 全体のまとめ、筆記試験
 ※状況に応じて順番や内容が変わる可能性もあります。