心理学研究の実践Ⅱ
担当者茂垣 まどか教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [人間文化学科]
科目ナンバリングPSY-102

授業の概要(ねらい)

 心理学の研究者たちの一連の研究の流れ(問題意識~手法~結果~考察・結論)を解説する。心理学的な概念を測定する尺度を作成し,実際に調査・分析を行い,“こころ”をどのように測定するか実践する。講義やグループワークを通して,心理学的な物の考え方の基礎を身につけることが目的である。

授業の到達目標

 心理学研究法の基礎を身につける。
 尺度の作成や基礎的なデータ分析を行うことができる。
 調査の結果をデータから正確に読み取ることができる。
 研究者の視点で,身の回りの問題について考えることができる。

成績評価の方法および基準

 授業への参加度30%,中間課題30%,期末レポート40%で総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書指定しない。資料を用いて授業を進める。
参考文献『はじめて学ぶパーソナリティ心理学』小塩真司(著)ミネルヴァ書房
参考文献『Excelでやさしく学ぶ アンケート調査の統計処理2019』石村友二郎 , 加藤千恵子 , 劉晨 , 石村貞夫東京図書

準備学修の内容

 事前に指定・選択した論文や専門書を読んでレポートを提出する必要がある。PCを使い,質問紙作成や分析を行う必要がある(Word,Excelを使用する)。
 授業時間外で調査にまつわる作業やそのためのグループワークを行う必要がある。

その他履修上の注意事項

 心理学研究の実践Ⅰを受講しておくこと。ExcelやWord,その他PC操作に関する解説はするが,Excelに関する基本的な操作が習得されているとより望ましい。
 第1回イントロダクションに必ず出席し,この授業の進め方をよく理解したうえで受講すること(期限内に第1回授業の授業課題をLMS上で提出する必要がある)。欠席した場合の不利益が大きいので注意すること。
 グループ活動を通して意見交換や理解を深めることを実施するため,授業への積極的参加が求められる。また,この授業は資料配布や課題等でLMSを利用するので,使い方を習得しておくこと。※グループ活動など具体的な授業方法については,社会的状況の変化により変更されることがある。変更点については授業内で説明するので,担当教員の説明に留意すること。
 授業計画は,進行状況に応じて調整する場合がある。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回パーソナリティ理論の概説
第3回パーソナリティ測定に関する概説
第4回心理尺度とは
第5回心理尺度の紹介
第6回研究仮説の設定
第7回心理尺度の作成1
第8回心理尺度の作成2
第9回心理尺度の作成3
第10回データ入力と分析
第11回結果の検討1
第12回結果の検討2
第13回結果の検討3
第14回研究者倫理に関する解説(オンデマンド※便宜上第14回とあるが,授業週(全14回)とは別途設定・実施する。期日等詳細は授業内で発表する)
第15回まとめ