民法研究Ⅳ
担当者北見 良嗣教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法学研究科 法律学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

 相続法を中心に、金融取引において重要度の高い判例・論点や最近注目されているものを取り上げて勉強します。同時に、関連する民商法の他の領域も適宜取り上げ、ある程度民商法全体の理解に資するようにします。
 就職後不可欠となる、人前でのプレゼン・討議能力についても、ゼミを通じての修得を目指します。
(1)開講時に、取り上げるテーマ(論点)とスケジュールを提示します。
(2)相続法2018年改正についても、取り上げることとします。

授業の到達目標

 ①法学検定スタンダード<中級>コース以上の法律知識
 ②就職後に必要とされる一般教養

成績評価の方法および基準

 報告、議論への参加、問題意識等を総合評価します。積極的な貢献を期待します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『Before/After相続法改正』潮見佳男・窪田充見・中込一洋・増田勝久・水野紀子・山田攝子弘文堂(2019)
教科書『民法Ⅳ[補訂版]親族・相続』内田 貴東大出版会(2006)
参考文献『詳解 相続法』潮見佳男弘文堂(2019)

準備学修の内容

 講義内容のうち理解が難しい点についてはそのままにせず、必ずその日のうちにノート整理を行って、復習して下さい。

その他履修上の注意事項

 ①参加学生は、毎回のスケジュールに沿って、該当箇所を予習しておくことが求められます。
 

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス
 教員説明[対面授業]
第2回 教員説明[対面授業]
第3回 内田・民法Ⅳ 第12章相続法総論、第13章相続の法定原則 [一]相続の開始要件 [二]相続人 1相続人の種類・順位 (1)配偶者、(2)代襲相続[対面授業]
第4回 内田・民法Ⅳ 第13章相続の法定原則 [二]相続人 1(3)胎児、(4)資格の重複、2相続資格の喪失[対面授業]
第5回 内田・民法Ⅳ 第13章相続の法定原則 [三]相続の対象(相続財産) 1何が、2物権、3債権、4債務、5契約上の地位・団体構成員の地位[対面授業]
第6回 内田・民法Ⅳ 第13章相続の法定原則 [三]相続の対象(相続財産)、6被相続人死亡により生ずる権利で被相続人に属さないもの、7祭祀財産・遺骨
 B/A相続法改正 第3章配偶者の居住の権利
 -[39]配偶者居住権の意義
 -[67]一部使用権と配偶者短期居住権の成立範囲[対面授業]
第7回 内田・民法Ⅳ 第13章相続の法定原則 [四]相続分 1法定相続分、2指定相続分、3特別受益がある場合、4寄与分がある場合、5具体的相続分率
 B/A相続法改正 第5章特別の寄与
 -[107]特別寄与料の請求が認められる要件
 -[109]被相続人の親族による特別の寄与
 -[112]特別寄与料の額を定める審判の判断要素[対面授業]
第8回 内田・民法Ⅳ 第14章共同相続 [一]共同相続財産 1遺産共有の法的性質、2物権、3債権、4債務、5相続分の譲渡・取戻し
 B/A相続法改正 第1章相続の効力
 -[1]不動産に関する権利の承継と対抗要件
 -[3]債権の承継と対抗要件[対面授業]
第9回 内田・民法Ⅳ 第14章共同相続 [二]遺産分割 1理念、2手続、3協議分割、4審判分割、5効力[対面授業]
第10回 内田・民法Ⅳ 第16章法定原則の修正 [一]遺言
 B/A相続法改正 第2章遺言
 -[22]自筆証書遺言の作成の方式
 -[23]自筆証書遺言の変更の方式 [対面授業]
第11回 内田・民法Ⅳ 第16章法定原則の修正 [二]遺贈 [対面授業]
第12回 内田・民法Ⅳ 第16章法定原則の修正 [三]遺留分減殺請求権 1何のため、2範囲、3方法、4効力と法的性質[対面授業]
第13回 内田・民法Ⅳ 第16章法定原則の修正 [三]遺留分減殺請求権 5共同相続の場合の遺留分減殺請求、6放棄、7期間制限[対面授業]
第14回 B/A相続法改正 第4章遺留分制度
 -[96]遺産分割が成立している場合の遺留分侵害額の請求
 -[97]遺留分侵害額の計算方法
 -[87]遺留分の帰属及びその割合
 -[94]遺留分が金銭債権化されたことの影響[対面授業]
第15回まとめ[オンライン授業]