授業の概要（ねらい）

　自己や感情を扱う個人内過程、対人関係を扱う個人間過程に関する社会心理学研究は、社会心理学における中心的関心であり、豊富な研究成果に基づく精緻な理論が提唱されてきています。しかし、その感情や認知、行動は、一体どこから生まれてくるのでしょうか。なぜ私たちは今あるような心をもっているのでしょうか。なぜひとりひとりの心は同じはでないのでしょうか。そして、異なる人たちが社会で平等に生きていくとはどういうことなのでしょうか。本授業では人間の社会的行動の「なぜ」を、適応という観点からとらえ、文化と進化という、マクロな視点から考察していきます。

授業の到達目標

　① 社会的行動の個人差を説明する社会階層論を理解することができる。
　② 人間の社会的行動の源泉を、文化と進化という見方から、巨視的に理解することができる。

成績評価の方法および基準

　社会的行動の個人差を説明する社会階層論をどの程度理解できたか、人間の社会的行動の源泉を、文化と進化という見方からどの程度巨視的に理解することができたかを、学期末試験（80％）と、課題レポート及び掲示板での発言（20％）によって評価します。

教科書・参考文献

準備学修の内容

　指定した論文を読み、わからない箇所は自分で調べてから授業に臨むことを求めます。毎回の授業後は、配布資料をもとによく復習をし、下記「授業内容」に挙げた「なぜ」に対する説明を考え、自分の言葉でまとめておきましょう。わからない箇所はLMS掲示板を使って質問してください。

その他履修上の注意事項

　社会心理領域の必修科目です。履修希望者は初回授業に必ず出席してください。
　LMSの本授業のページ内に、授業に関する情報を掲載しますので、履修者は毎週アクセスするようにしてください。

授業内容