日本マンガ史Ⅰ
担当者萩原 由加里教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングARL-205

授業の概要(ねらい)

日本のマンガの起源をめぐっては諸説がある。この授業では、現代的なマンガのみならず、絵巻物から浮世絵、さらにポンチ絵まで、マンガのルーツと言われている様々な絵画表現を取り上げ、マンガの起源はどこに求められるかを授業内で考えていく。時代としては、12世紀から終戦までを対象とする。

授業の到達目標

1、マンガの起源を知ることで、現代の日本マンガがなぜこのような形になったのかを考える能力を身につける。
2、日本マンガの起源を巡る議論を知ることで、文化的・政治的な背景などを踏まえて、歴史を多角的に見ていく能力を身につける。

成績評価の方法および基準

期末レポート50%、平常点(毎回の授業におけるリアクションペーパー)50%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書:なし
参考文献『年表日本漫画史』(2007)清水勲臨川書店

準備学修の内容

毎回の授業で、次回に取り上げる時代とテーマを紹介するので、その時代の社会的・政治的な出来事を図書館やネットを使って調べ、時代背景を把握したうえで授業に臨むこと。

その他履修上の注意事項

積極的な質問を期待します。
第15回目のオンライン回の実施日については、授業内で別途指示する。

授業内容

授業内容
第1回(オンライン回)そもそもマンガとは何なのか?
第2回マンガ前史1 ―『鳥獣人物戯画』
第3回マンガ前史2 ―『信貴山縁起絵巻』
第4回マンガ前史3 ―『北斎漫画』
第5回風刺画・ポンチ絵・鳥羽絵
第6回北澤楽天の登場
第7回楽天の弟子たち
第8回絵物語とマンガ
第9回コマ割りの変遷
第10回少年小説にみる挿絵と文章の役割
第11回少女小説にみる読者と作品の相互性
第12回田河水泡の『のらくろ』
第13回大城のぼるとストーリーマンガ
第14回戦時下のマンガ
第15回(オンライン回)漫画と漫画映画