担当者 | 徳山 英邦教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [経済学研究科 経営学専攻] | |
科目ナンバリング |
会計行為(認識、測定、伝達)と簿記の基礎構造、機能を理解した上で、会計学と簿記との関係を考察します。講義方法は、当日の修得テーマを概説し、演習問題で具体的課題箇所を実感してもらった上で、再度その意義を解説する手順です。全体像の理解(鳥瞰図的把握)と個別的処理の理解の両方に留意して受講する必要があります。
なお、現実の問題として、大学院に入って初めて簿記を学ぶという学生(とくに留学生)が履修する場合もあります。この場合には、これらの学生のニーズへの対応も必要と考えています。つまり、既修得者と初心者を分けた複式授業も予定しています。
複式簿記と会計理論の関係、簿記の基礎概念、簿記処理と財務諸表の構成要素(資産、負債、資本{純資産}、収益及び費用)の関係の理解を目標にします。簿記・会計を学ぶと、経済の動きを会計言語を通して理解できるようになります。さらに、その根底を流れる法則、「貸借平均の原理」に支えられた、一つの思考回路を身につけることができる点も重要です。物事は多面的ですが、物事を見る一つのスコープないし羅針盤を手に入れることになるということです。この「思考の道具(会計思考)」を手に入れたという実感を持ってもらうことが2つ目の到達目標です。
簿記を習得するためには、実際に作業することが必要です。授業中の受講姿勢・演習問題配布プリントの達成状況(65%)や小テストの達成状況(35%)を目安として、総合的に判断します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 『エッセンス簿記会計』(第17版) | 新田忠誓、他著 | 森山書店 |
参考文献 | 『全経上級 商業簿記・会計学テキスト(第4版)』 | 全国経理教育協会編 | 中央経済社 |
参考文献 | 『会計学・簿記入門(第15版)』 | 新田・佐々木、他著 | 白桃書房 |
授業中に配布するプリントを自分で解き、各回の学修事項をイメージ化し、作図化してください。会計システムの理解とその習得には、自ら実践的に学ぶことが必要です。各人の進度に応じて適宜提示します。
簿記は、既定の処理技術と思われがちです。しかし今日のような会計制度の変革期には、既にある方法への順応に加えて、これから生じる新しい現実への適応が不可欠です。既定技能の修得のみならず、全体を見通すために必要な理論的基盤を備えて簿記の持つ企業管理機能を理解していく心構えで学修して下さい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス(授業の進め方、成績評価、履修上の留意点) |
第2回 | 簿記の基本用語の確認:ダブルエントリーシステム、財政状態の要約と経営成績の要約、その他 |
第3回 | フローの論理、ストックの論理(期間累積の数値と一定時点の数値の引き継がれ方) |
第4回 | 合計・残高試算表(繰越試算表も含む)の意義と役割 |
第5回 | 会計学と簿記(1):収益費用アプローチ的視点における簿記の役割 |
第6回 | 会計学と簿記(2):資産負債アプローチ的視点における簿記の役割 |
第7回 | 商品売買における簿記処理(収益認識の捉え方:実現稼得過程アプローチと売上原価の算定) |
第8回 | 商品売買における簿記処理(収益認識の捉え方:当初取引価格アプローチ) |
第9回 | 有価証券の簿記処理 |
第10回 | 固定資産(費用配分、減損を含む)の簿記処理 |
第11回 | 資産と費用の関係(総論と各論)、在高表示と期間帰属 |
第12回 | 引当金の簿記処理、繰延資産の簿記処理:収支の期間帰属、収益・費用の期間帰属 |
第13回 | 株主資本の簿記処理 |
第14回 | 資本取引・損益取引区別の原則、交換取引(中立的収支)と損益取引の区別 |
第15回 | 学修内容の要約 |