労働法研究Ⅱ
担当者藤木 貴史教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法学研究科 法律学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

 私たちの社会では、多くの人が雇用されて労働し、賃金を得ることで生活しています。しかし、労働者は使用者よりも力が弱いため、適切な法規制がなされないと、さまざまな困難に直面することになります。労働法は、こうした困難を防ぎ、人間が人間らしく生きられようにさまざまな規制を行う法分野です。
 労働法研究Iでは、労働法の基礎的知識を確認したうえで、昨今の働き方改革関連法などを題材に、労働立法政策を輪読形式で学びます。日本の労働社会に現在生じている現象に対し、労働法の観点からその問題点を的確に把握することを目指します。(輪読の進度は、学生の理解度に応じて前後することがあります)

授業の到達目標

①労働法を取り巻く現象について、問題点を把握する。
②労働法の仕組みを踏まえ、労働問題に対する解決の指針を示すことができる。

成績評価の方法および基準

輪読への参加内容から総合的に判断します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『働く女子の運命』濱口桂一郎文春新書(2015年)
参考文献『ジョブ型雇用社会とは何か』濱口桂一郎岩波新書(2021年)

準備学修の内容

講義前に、輪読個所を十分に読み込むとともに、担当箇所の報告準備を行う必要があります。報告レジュメ作成に際しては、MELIC等において判例・学説等を丁寧に調べることが求められます。

その他履修上の注意事項

【授業に臨む姿勢】
①感染症対策のため、飲食は禁止します。
②休まないで出席することが前提となります。
③大学院の授業ですので、自学自習と積極的な授業参加が求められます。

【関連科目】
労働法の基礎的知識ほか、憲法、民法、行政法、刑法、民事訴訟法等の知識があることが望ましい。

授業内容

授業内容
第1回・〈イントロダクション〉授業説明/前提知識の補充と確認/報告担当者決定
・『日本社会の仕組み』第8章・終章
第2回・『日本社会の仕組み』まとめ、要旨要約
第3回・『働く女子の運命』序章・第1章読解
第4回・『働く女子の運命』序章・第1章要旨要約
・『働く女子の運命』第2章読解
第5回・『働く女子の運命』第2章要旨要約
・『働く女子の運命』第3章読解
第6回・『働く女子の運命』第3章要旨要約
・『働く女子の運命』第4章・終章読解
第7回・『働く女子の運命』全体要旨まとめ
第8回『ジョブ型雇用社会とは何か』輪読(1)第1章
第9回『ジョブ型雇用社会とは何か』輪読(2)第2章
第10回『ジョブ型雇用社会とは何か』輪読(3)第3章
第11回『ジョブ型雇用社会とは何か』輪読(4)第4章以下
第12回『働き方改革の世界史』輪読(1)第1章
第13回『働き方改革の世界史』輪読(2)第2章
第14回『働き方改革の世界史』輪読(3)第3章
第15回『働き方改革の世界史』輪読(4)第4章