経済学演習Ⅰ
担当者髙井  正教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [経済学研究科 経済学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

この講座は、①財政に関する文献の輪読、②財政の諸課題をテーマとする院生自らの手による資料収集・レジュメの作成・ゼミでの発表・討論、などを通じて財政問題に対する分析能力を高めるとともに、修了後の社会生活におけるプレゼンテーション能力を身につけることを目的とする。
この講座は、こうした財政学の視点から現代の財政問題について考察する前期の演習である。

授業の到達目標

・院生が、プレゼンテーション・討論を通じて、実社会で必要となる資料の作成・発表能力を修得する。
・院生が、現代社会における財政の役割を説明できる。
・院生が、現代財政が抱える課題を分析できる。

成績評価の方法および基準

報告・討論などの授業への貢献度(20%)、先行研究の抽出・分析(20%)、期末課題レポート(60%)などを踏まえて、総合的に評価する。
なお、出席率が2/3未満の学生は、元々「成績評価の対象外」(不合格)であるので注意すること。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『財政学〔改訂版〕』、2007年神野直彦有斐閣
参考文献

準備学修の内容

・テキストによる予習
・報告担当時におけるレジュメの作成
・報告担当外の場合の討論コメントの作成
・期末課題レポートの作成

その他履修上の注意事項

・修士論文のテーマが「財政学に関するもの」であること。
・大学の学部で「財政学」の単位を「取得済」であること。
・大学院の1年次の配当科目である「地方財政論特講Ⅰ・Ⅱ」の講義を履修すること。
・秋学期の講座である「経済学演習Ⅱ」との連続履修をすること。
・私語をしている場合は、退席を求める場合もある。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス―全15回の授業内容の確認、各ゼミ生の役割分担の決定【オンライン授業】
第2回論文・レポート・レジュメの作り方の学習【オンライン授業】
第3回「財政と3つのサブシステム」の発表・討論
第4回「財政学の生成/財政学の展開/現代財政学の諸潮流」の発表・討論
第5回「財政のコントロール・システムとしての予算」の発表・討論
第6回「予算のプリンシプル」の発表・討論
第7回「予算制度の構造と機能」の発表・討論
第8回「予算過程の論理と実態」の発表・討論
第9回「租税原則」の発表・討論
第10回「租税の分類と体系」の発表・討論
第11回「人税の仕組みと実態」の発表・討論
第12回「生産物市場税の仕組みと実態」の発表・討論
第13回「要素市場税の仕組みと実態」の発表・討論
第14回前期の総括、期末課題レポートの出題
第15回期末課題レポートの評価・講評【オンライン授業】