教職実践演習(中・高)
担当者吉野  裕教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [資格科目]
科目ナンバリングESS-403

授業の概要(ねらい)

本科目は、4年間の教職課程で学んできた教科・教職に関する科目の知見を総合的に結集することをめざすとともに、教育実習等で得た学校現場の視点を取り入れながら、その内容を整理・統合するための授業です。具体的には、
・履修カルテ・実習日誌などを活用した、教員としての自己の資質・能力・課題の把握
・模擬授業の実施を通じて、教員としての表現力や授業力、生徒の反応を生かした授業づくり、協力して取り組む姿勢を育む指導法等の再確認
・教育実習等の経験を基に学級経営案を作成し、実際の事例との比較等を通じて、学級担任の役割や実務、他の教職員との連携協力の在り方等の確認
・いじめ・不登校・特別支援教育等の今日的な教育課題に関する事例研究等(グループ活動)
を実施します。

授業の到達目標

①4年間の教職課程を通じて、教員として最小限必要な資質・能力が有機的に統合・形成されたかについて確認できる。
②履修を通じて、将来、教員になる上での自己の課題を自覚し、必要に応じて不足している知識や技能等を補い、その定着を図ることができる。

成績評価の方法および基準

授業への参加状況(グループディスカッションでの発言の様子なども含みます)や提出物をもとに、総合的に評価します。
 ※詳細については、授業時にお知らせいたします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書なし。必要に応じて授業内で教員が指示します。
参考文献なし

準備学修の内容

①みなさんは教育実習終了後に、この科目を履修します。各自で実習日誌の記載事項や指導教員からの助言などを読み直しておきましょう。
②履修カルテへの記載などを通して、自己の資質・能力について把握をしておきましょう。
③過去に履修した教科や教職科目のノート・レジュメなどを読み返しておきましょう。

その他履修上の注意事項

・教職実践演習は、教職課程の総まとめの授業であり、教職に就くことを希望する学生が受講する科目です。したがって、単に履修するだけではなく、自己の資質・能力を正しく判断し、必要に応じてそれを伸ばしていこうとする積極的な学修態度が求められます。
・授業はクラス別(校種・免許種別)に行われます。したがって、自由に履修登録をすることはできません。クラスや履修登録の方法などについては秋期開始までにお知らせいたします。その指示に従って履修登録をして下さい。大学のポータルサイト・掲示などを必ず確認して下さい。
・本学の理想とする教師像に向かって積極的に努力をして下さい。

授業内容

授業内容
第1回共通ガイダンス―目的理解・教職の意義・教師の使命について―
第2回教育実習のふり返り①―カルテ・実習日誌を用いた自己分析・意見交換―
第3回教育実習のふり返り②―グループワークによる課題整理・発表―
第4回生徒指導・学級経営の課題
第5回教員としての社会性・対人関係のあり方を考える
第6回教科専門性の向上①―教科内容の学問的理解を深める(1)―
第7回教科専門性の向上②―教科内容の学問的理解を深める(2)―
第8回教科専門性の向上③―授業構成・指導方法と関連を図る―
第9回授業構成を考える―学習指導案の検討―
第10回授業力の向上①―模擬授業・相互批評―
第11回授業力の向上②―模擬授業・相互批評―
第12回授業力の向上③―模擬授業・相互批評―
第13回授業力の向上④―模擬授業・相互批評―
第14回特別支援教育の課題
第15回まとめと評価―教職の意義・教師の使命の再焦点化―