メディア発達史Ⅱ
担当者田島 悠来教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-226

授業の概要(ねらい)

 私たちの生きる社会は、メディア技術の発達に影響を受け、また、人びとの欲求がメディアの発達を促してきた歴史を持っています。本講義では、メディア発達の歴史のなかでも、15世紀の印刷術発明後から1980年代までの新聞・雑誌を中心とした紙媒体の歴史について取り上げます。それぞれのメディアやジャンルが生まれてきた背景を踏まえつつ社会との関連のなかでメディアの移り変わりを捉えた上で、デジタル化が進行するなかでの新聞・雑誌の機能について再考することを目指します。

授業の到達目標

 新聞・雑誌の発展の歴史をその社会背景とあわせて捉えることができるようになる
 新聞・雑誌の機能について自分なりの見解を述べることができるようになる

成績評価の方法および基準

 平常点30%:各回の授業で当該回に関連した小レポート課題を与え授業時間内に回答してもらいます。その回答をもって授業の理解度をはかります。
 小テスト30%:前半の授業を受けてメディア発展の歴史をその社会背景と合わせて捉えられているかを評価します。小まとめの回に実施する予定です。
 期末レポート40%:授業の総まとめとして授業全体を踏まえたレポート課題を提示し、現在の新聞・雑誌の置かれている状況に留意しながら紙媒体の機能について考察する能力を養えているかどうかをはかります。LMSから提出してもらいます。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書各回に関連した資料を配布します。

 
参考文献『メディアとコミュニケーションの文化史』伊藤明己(2014)世界思想社

準備学修の内容

 新聞や雑誌に接する習慣を持つこと。これらの紙媒体が所蔵されている帝京大学図書館(MELIC)を積極的に活用すること。

その他履修上の注意事項

講義中、他の学生の学習する権利を侵害する行為、または受講態度に甚だしい問題があると判断した場合は退出を命じることがあるので注意すること。各回の授業内容は受講生の学修状況や新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況に応じて変更する場合がある。
今般の情勢に対応して教室収容人数の関係で履修人数を制限する可能性がある。その場合は「インフォメーション」や初回の授業等で説明するので注意すること。
なお、初回授業以外で学期中少なくとも1度はオンライン授業を実施する。実施回やその方法については新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況を踏まえながら受講生と相談の上決定する。適宜LMSの「連絡事項」を活用することもあるので注意すること。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンスおよびイントロダクション
 新聞・雑誌について学ぶ意義とは
第2回 欧米の新聞とジャーナリズム
第3回 日本の新聞とジャーナリズム
 
第4回 戦時下におけるジャーナリズム
第5回 雑誌のおこり
第6回 戦前の女性雑誌と良妻賢母主義
第7回 小まとめ
第8回 週刊誌①
 戦後の総合週刊誌
第9回 週刊誌②
 戦後の女性週刊誌を中心に
第10回 週刊誌③
 表現の自由とプライバシーの侵害
第11回 大衆社会の到来と60年代の雑誌:『平凡パンチ』
第12回 広告媒体化と70年代の雑誌:『an・an』『non-no』
第13回 細分化と80年代の雑誌:『POPEYE』『Olive』
第14回 紙媒体の電子化と『Popteen』の展開
第15回 総まとめ