法学概論Ⅱ
担当者田中 佑季教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2018年度以降]
科目ナンバリングFUL-102

授業の概要(ねらい)

 私たちの社会には、その秩序を維持するものとして「法」が存在し、「法」は私たちの社会生活を規律しています。私たちはこの「法」を社会で守るべきルールとして認識しており、私たちの生活と法は非常に深い関わりを持っています。また、法は紛争解決の役割も果たしており、私たちが法を知ることは非常に重要なことであると言えます。
 この授業では、「日常生活と法」に焦点をあて、私たちの生活の様々な場面と法との関わりを理解し、実際に紛争に直面した場合の対処方法について考えることができる法的知識を修得することを目的とします。授業では、私たちの生活や人生と深い関わりのある「家族」に関する法を中心に、具体例を用いながら分かりやすく解説していきます。解説の中では、近年の重要判例にも触れ、社会と法との関わりについても検討していきます。

授業の到達目標

①法の基本的枠組みを理解し、説明することができる。
②私たちの生活と法との関わりを理解し、説明することができる。
③紛争が生じた場合の解決方法を自身で考えることができる。
④現代社会における法をめぐる課題について、自身で考察することができる。

成績評価の方法および基準

期末試験、小テスト/リアクションペーパー(数回実施予定)により総合的に評価します。
*初回授業の際に詳しく説明します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書*各回配布する授業レジュメに沿って授業を行う予定です。
参考文献『法の世界へ[第8版]』池田真朗・犬伏由子・野川忍・大塚英明・長谷部由起子有斐閣、2020年
参考文献『民法7 親族・相続[第6版]』高橋朋子・床谷文雄・棚村政行有斐閣、2020年 
参考文献*その他、テーマごとに適宜紹介します。
参考文献*初回授業の際に詳しく説明します。

準備学修の内容

①各回の授業で提示する次回の授業内容について、参考書や事前に配布された資料などを使用しながら予習を行い、概要を把握しておくこと。
②授業で説明した内容について、レジュメや参考書などを使用しながら復習をし、理解を深めること。

その他履修上の注意事項

①受講する際には、六法(いずれも可)を必ず参照してください。
②授業内容を十分に理解するため、積極的に授業に臨み、各回の授業内容について十分な復習を行って理解を深めてください。
③日頃から新聞やテレビのニュースなどに触れ、社会の問題に関心を持つと良いでしょう。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス、イントロダクション-日常生活と法
第2回家族と法(1)家族紛争の解決方法 
家族と法(2)婚姻
第3回家族と法(3)離婚
第4回家族と法(4)親子関係①実親子関係
第5回家族と法(5)親子関係②養親子関係
第6回家族と法(6)親権
第7回家族と法(7)相続法の基礎/相続人、相続分
第8回家族と法(8)相続の承認と放棄
第9回家族と法(9)遺言相続
第10回家族と法(10)高齢社会と家族
第11回日常生活と契約
第12回アクシデントと法-不法行為
第13回情報と法(1)インターネットとプライバシーの権利
第14回情報と法(2)「忘れられる権利」
第15回まとめ

*以上の授業内容及び順序は、授業の進行状況によって変更する場合があります。
*1回分の授業についてはオンライン授業を実施します。オンライン授業の日程などの詳細は授業の中で説明します。