担当者 | 長谷川 陽子教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [法律学科 2018年度以降] | |
科目ナンバリング | FUL-204 |
西洋法思想の歴史的流れを、各思想家が展開した理論を中心に概観します。人間の営為にとって、法とはどのようなものであり、法を用いて人は何をしようとしていたのかを考えていきます。講義で扱う法思想は、当時の哲学・宗教・科学・文化の展開や、政治・経済の動向などとも関連していますそうした背景を意識しつつ、各法思想家の理論と基本的特徴をつかむことができるよう解説します。法思想史Ⅱでは近代から現代までの思想を中心に扱います。
①法思想の歴史的な流れを理解することができる。
②現代の法と法思想との関連を把握することができる。
③講義で得られた知見を、言語化して他者に説明することができる。
学期末の論述式試験(80%)を中心に評価します。出席確認を兼ねた感想シートを配布し、内容に応じて加点(20%)をします。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 法思想史を読み解く―古典/現代からの接近― | 戒能通弘・ 神原和宏・ 鈴木康文著 | 法律文化社 |
参考文献 | その他参考文献については、随時お知らせします。 |
授業の該当箇所の教科書とレジュメ内容などの予習・復習を行ってください。
関心を持った原典については、各自で読み進めるようにしてください。
内容の連続性から法思想史Ⅰと継続して受講することが望ましいです。
講義中は、他人への迷惑行為および私語を禁じていますので、該当の場合には退室をしていただきます。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション:授業の概要と進め方 法思想史Ⅰとの関係 |
第2回 | 自然法思想から人民主権論へ(1)自然法論とルソー |
第3回 | 自然法思想から人民主権論へ(2)『社会契約論』 |
第4回 | 自然法思想から人民主権論へ(3)一般意志 |
第5回 | 近代市民革命後の法思想(1)カントの法思想 |
第6回 | 近代市民革命後の法思想(2)ヘーゲルの法思想 |
第7回 | ドイツにおける法実証主義(1)法典論争と歴史法学派 |
第8回 | ドイツにおける法実証主義(2)自由法運動の法解釈論 |
第9回 | イギリス型法実証主義の確立(1)ベンサムの法思想 |
第10回 | イギリス型法実証主義の確立(2)オースティンの法思想 |
第11回 | アメリカの法思想(1)アメリカ独立期の法思想 |
第12回 | アメリカの法思想(2)プラグマティズム法学とリアリズム法学 |
第13回 | 現代の日本法と法思想史(1)憲法とのかかわり |
第14回 | 現代の日本法と法思想史(2)法思想史の観点から見る違憲審査制 |
第15回 | 現代の日本法と法思想史(3)刑事,民事の裁判とのかかわり |