担当者 | 石島 健太郎 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [社会学科] | |
科目ナンバリング | SOC-304 |
ドイツの社会学者・ニクラス・ルーマンは、その機能的な分化を近代社会の特徴として捉える洗練された社会学理論を彫琢した。
本講義では彼の社会システム理論を入り口としながら、社会学の理論的研究を対象とした文献購読を行う。あわせて、他の講義や演習ではなかなか読む機会のない硬派な学術書を実際に読み、自分自身で直接に格闘する知的体力をつけることも目指す。
以上の目的のもと、今年度はジョン・アーリの移動の社会学を扱う。移動や観光を主題として社会を捉えるアーリの議論を通じて、ここ1年の間に、また現在進行系で私たちが制限され失っているものが何であるのかを考え、この理不尽な環境をせめて知的営為の糧にしたい。
今学期は、教科書の第8章以降を引き続き購読する。秋期を履修するに際し、春期の履修・単位取得を要件とはしないが、春期に読み進めたところ(第7章)までは教科書を読んでおくことが望ましい。
社会学の理論書に食らいつく知的体力をつけること。
アーリの理論を踏まえて自身の経験を言語化できること。
きちんと教科書を読んでいればよい。それを確認するための課題を数回、授業中に提示する。その課題の出来に加え、授業に対する質問・批判を積極的に加点の対象とする。期末試験、期末レポートは課さない。教室に来ること、授業資料にWEB上でアクセスすることそれ自体は平常点にはならない。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『モビリティーズ――移動の社会学』 | ジョン・アーリ著、吉原直樹・伊藤嘉高訳 | 作品社 |
参考文献 | 『ニクラス・ルーマン入門――社会システム理論とは何か』 | クリスティアン・ボルフ著、庄司信訳 | 新泉社 |
参考文献 | 『モビリティーズのまなざし――ジョン・アーリの思想と実践』 | 小川(西秋)葉子・是永論・太田邦史編 | 丸善出版 |
毎回の講義内容をよく復習すること。自分の言葉で説明できることとできないことを腑分けし、後者については自学自習や質問を通じて理解し、自らの血肉とされたい。
履修者全員で教科書を読み合わせながら進行するので、教科書は必ず入手すること。講義内容への質問・批判等を通じた積極的な授業参加を期待する。また、他者の学習を妨害する行為は厳に慎まれたい。
なお、本講義は全編をオンデマンド型のオンライン授業で実施する予定である。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション:授業計画および概略を示し、評価基準について詳説する。 |
第2回 | 教科書の読み合わせ:以下、教科書を実際に読みながら解説をおこなう。授業の進行速度は履修者の理解の状況をみながら調節する。 |
第3回 | 教科書の読み合わせ |
第4回 | 教科書の読み合わせ |
第5回 | 教科書の読み合わせ |
第6回 | 教科書の読み合わせ |
第7回 | 教科書の読み合わせ |
第8回 | 教科書の読み合わせ |
第9回 | 教科書の読み合わせ |
第10回 | 教科書の読み合わせ |
第11回 | 教科書の読み合わせ |
第12回 | 教科書の読み合わせ |
第13回 | 教科書の読み合わせ |
第14回 | 教科書の読み合わせ |
第15回 | 教科書の読み合わせ(オンライン開講) |