社会学Ⅰ
担当者石島 健太郎
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングSOC-101

授業の概要(ねらい)

本講義では、一般教養の水準で社会学の基本的な概念や発想を身につけることを目標とする。その際、必ずしも社会学を専門としない学生の受講も想定し、社会学の個別の知識よりも、各自が自身の専門領域での研究を進めていくときに援用できるような思考法を伝えることを重視する。もちろん、社会学を専門とする学生の受講も歓迎する。いわゆる連字符社会学を並べるかたちの社会学概論とは異なる視点を取ることで、社会学科の学生にも得るものはあると思われる。
なお、講義に対する質問・批判は、講義時間中のほか、インターネット上の質問フォームでも受け付ける。それらの質問を踏まえた議論によっても、受講生の理解を促したい。

授業の到達目標

社会学の基本的な知識や概念を理解し、説明できること。

成績評価の方法および基準

授業中におこなう課題への取り組み(50%)、およびその出来(50%)で評価をおこなう。期末試験・期末レポートは課さない。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『社会学入門――社会をモデルでよむ』数理社会学会監修朝倉書店
参考文献『社会を〈モデル〉でみる――数理社会学への招待』数理社会学会監修勁草書房
参考文献『命題コレクション社会学』作田啓一・井上俊編筑摩書房
参考文献『社会学の力――最重要概念・命題集』友枝敏雄・浜日出夫・山田真茂留編有斐閣

準備学修の内容

毎回の講義内容をよく復習すること。ノートを見直し、自分の言葉で説明できることとできないことを腑分けし、後者については質問や授業中に提示する参考文献に触れることをを通じて理解し、自らの血肉とされたい。

その他履修上の注意事項

講義内容への質問・批判等を通じた積極的な授業参加を期待する。また、他者の学習を妨害する行為は厳に慎まれたい。
なお、シラバス執筆時点では大学は対面授業を基本方針としているが、新型コロナウィルスの感染状況に応じて、開講方法を変更する可能性があるので、履修者はLMS上での連絡をよく確認すること。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション:授業計画および概略を示し、評価基準について詳説する。
第2回方法論的個人主義
第3回方法論的集合主義
第4回階層と社会移動
第5回文化的再生産
第6回役割と行為秩序
第7回状況の定義と予言の自己成就
第8回社会的ジレンマ
第9回ドラマトゥルギー
第10回多数決と社会運動
第11回ラベリング理論と構築主義
第12回相対的剥奪
第13回社会関係資本
第14回社会ネットワーク分析
第15回まとめと振り返り(オンライン開講)