世界の情勢(アジア)Ⅰ
担当者西岡  淳教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングARS-101

授業の概要(ねらい)

世界の地域の中では、アジア地域を身近に感じる人が多いと思われるが、ともすると思い込みやステレオタイプによるアジア理解にはなっていないだろうか。また、世の中に氾濫するアジアについての様々な情報の中から、偏りのない正確な情報を取捨選択できる人が果たしてどれくらいいるだろうか。アジアの隣人と共に暮らす私たちは、特定の価値観やバランスを欠いた事実認識によって歪められたアジア理解に陥らないようにしなくてはならない。
この授業では、多くの人にとって、知っているつもりでも実はよく知らないアジアについて、まず、その言語や文字さらに食文化や歴史、政治・経済を俯瞰し、アジア理解のための概念的枠組みを提示しながら、ダイナミックな変化を遂げるアジア地域を総体的に概観する。次いで、中国と台湾、韓国と北朝鮮、インドとパキスタン、インドネシアとマレーシアという対比を組み込みながら、アジアの各国事情についての理解を深める。また、随時、関連の時事問題についても取り上げていく。
この授業を通じて、各自がそれぞれに、アジアを理解する確固とした視点を身に付けてもらいたい。 
第1回及び第5回授業(予定)はオンライン(オンデマンド形式)にて実施する。

授業の到達目標

アジアの特長とアジアの国々の概要を説明できる。
アジアに関する報道を客観的に評価できるようになる。

成績評価の方法および基準

平常点(出席及びリアクションペーパーの提出、復習テスト/課題):60%
期末テスト:40%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書は特に使用しない。授業はスライドを用いる。
参考文献『世界の食べ物』石毛直道講談社(2013)
参考文献『現代中国を知るための44章』藤野彰、曽根康夫明石書店(2016)
参考文献『現代韓国を知るための60章(第2版)』石坂浩一、福島みのり明石書店(2014)
参考文献『入門東南アジア近現代史』岩崎育夫講談社(2017)
参考文献『現代南アジアの政治』堀本武功、三輪博樹放送大学教育振興会(2012)

準備学修の内容

毎回の授業後にLMSによる復習テストまたは課題を課すので、自宅学修を行うこと。

その他履修上の注意事項

高校での世界史、地理の履修を前提としない。
遅刻は減点対象とする(但し、30分以上の遅刻は出席とはカウントしないので注意すること)。

授業内容

授業内容
第1回(オンライン授業)イントロダクション(授業の説明)
総論1:アジアとは
第2回総論2:アジアの言語と文字
第3回総論3:アジアの食文化
第4回総論4:アジアの政治と経済 
第5回(オンライン授業を予定)総論5:アジアの地域統合
第6回中国と台湾(その1) 
第7回中国と台湾(その2)
第8回韓国と北朝鮮(その1) 
第9回韓国と北朝鮮(その2) 
第10回インドとパキスタン(その1) 
第11回インドとパキスタン(その2) 
第12回インドネシアとマレーシア 
第13回アセアンの国々(その1) 
第14回アセアンの国々(その2) 
第15回南アジアの国々 

なお、以上は予定であり変更することがあり得る。