担当者 | 深谷 幸治教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [史学科] | |
科目ナンバリング | JPH-240 |
前期の地方史研究とⅠ同様に、この後期の地方史研究Ⅱでもさまざまな地方・地域の歴史・地理・文化などについての講義をしていくものである。
地方・地域とはいろいろな定義が考えられるが、この授業では担当教員が自らその地に足を運び、たとえ一部であってもその地方・地域の風土・生活・文化などを実見し体験してきた場所を素材として取り上げ、講義時間毎に一つの地方・地域に関する説明を行っていく方式で進める。前期に続き、後期もややミクロな地方・地域を対象とし、その地理と歴史について講義する。
地方・地域の歴史・地理・文化等の諸相につき、担当教員が分析し説明していくという方式の授業を通じて、受講学生がそれらで取り上げられた、あるいは自らが居住する地方・地域の特質を認識し、それを新たな知識・知見とするができる。またそれらを基礎として、学生が専門的分野の演習への対応や卒業論文の構想などに際し、この授業で説明するような手法・視点・内容を手がかりとして生かしていくことができるようになることをも目指す。
出席は成績評価の前提となる必要条件である。それを満たした上で、授業中の受講態度や最後の時間に実施する試験の解答内容を勘案して、成績を評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | テキストは使用しない。授業に必要な各地方・地域の情報を掲載したプリントを担当教員が作成し、毎時間それを学生に配布する。 | ||
教科書 | |||
参考文献 | 『都道府県史シリーズ』47巻 | 山川出版社 |
受講を希望する各学生は、自らの興味がある地方・地域に関する関係書を多読しておくこと。またこの授業では、内容理解の都合上、地理的な知識を持っていることが不可欠となるので、普段から地図を見る、旅行をして実地にその場所を知る、などといった形でそれを深めていくこと。
地方史・地域史に興味を持つ学生諸君にとっては有意義な授業と考えるので、そうした学生の積極的な参加を期待する。
なお以下の授業内容はあくまで予定であり、状況によっては変更されることがあるので、承知しておいてもらいたい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 後期も初回から講義に入っていく。1回目は長野という町とその周辺の歴史。善光寺門前町と川中島合戦。 |
第2回 | 名古屋。尾張・濃尾平野の主要都市であり、江戸時代御三家筆頭の尾張藩の城下。 |
第3回 | 博多。大陸との交渉口であり、近世の福岡とはどう異なるのか。 |
第4回 | 八王子。帝京大学の地元でもあり、その歴史を改めて振り返る。 |
第5回 | 飛騨。山間の国、交通不便な地。だからこそ文化が残る。 |
第6回 | 平泉。奥州藤原氏の根拠地、かつての東北の中心。 |
第7回 | 富士山。今度は山という「地域」の歴史。 |
第8回 | 豊後。九州の北東部、大友氏の旧領国。 |
第9回 | 房総。関東の南部にある半島という地形は、歴史にどう作用したのか。 |
第10回 | 松山。古代より温泉町、その気候や風土、人心はどうか。 |
第11回 | 山口。「西の京都」大内氏の城下町。 |
第12回 | 横浜。近代に急発展した元寒村。近代以前の歴史はどうか。 |
第13回 | 若狭。京都の北方にある小さな「北陸」。 |
第14回 | 最後の講義は上記以外のいずれかの地域を扱う。 |
第15回 | 全体のまとめと総括、試験。 |