リスクと保険Ⅱ
担当者上田 憲一郎教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングCME-204

授業の概要(ねらい)

(1)授業の内容
   高度化・複雑化する現代社会では、グローバル化する経済活動の諸分野において様々なリスクが増大しており、また、環境変化による新たなリスクも生じつつあります。
   このため、企業も個人も、リスクへの対応をどのように考えていくのか、重要な課題となっています。
   本講義では、社会経済の中でのリスクに対し、これらをカバーするための保険やその他の手法の概要を学ぶとともに、その課題を考えていきます。
   また、保険に関する様々な事例を取り上げ、考察します。
   講義の中では、必要に応じて外部の専門家による講演を実施します。
(2)講義の分類
   本講義は、経済学部2年次専門科目の選択必修科目です。
   経済学部1年時に習得した知識をベースとして、2年生向けに今後の経済学部における研究において必要と考えられる内容を中心に講義します。
(3)留意事項
   ◆必要に応じて、外部の有識者の講演を行います。
    また、授業内容の理解を深めるために、動画の視聴を含む映像授業を併用することがあります。
   ◆新型コロナ感染症の状況や、受講生数・授業の進捗等によってはLMS授業を複数回、実施することがあります。
   (14回目の講義はLMSにより実施します)。
   ◆新型コロナ感染症の状況や、授業の進捗等により、講義内容や項目、講義の実施形態が大幅に変更となる場合があります。

授業の到達目標

 現代社会の中に、どのようなリスクがあるのかを認識し、そのカバーの手段としての保険や、その他手法の基礎的な知識を習得するとともに、企業人としても、個人としても、リスク管理をどのように確立していくのか、主体的に考えられるようなレベルを目指します。

成績評価の方法および基準

(1)成績評価の方法と基準
 期末テスト50~70%
 中間テスト20~40%
 講義の中での課題、確認テスト、リアクションペーパー等10~20%程度
 この他、出席状況や受講態度、講義への貢献などを付加的に評価します。
 *上記の評価を総合した結果、満点の点数の60%以上を得点した学生に対して、単位を付与します。
 (履修者数や受講状況を勘案の上、上記の評価方法や比率を見直すことがあります)。
(2)留意事項
 出席状況(*)や受講態度が不芳な学生(**)は、授業放棄と見なし、成績評価の対象外としますので、十分に認識してください。
 *6回以上の欠席者は、授業放棄と見なし、成績評価の対象外とします。
  対象者は、適宜、授業の際に教室に張り出しますので、各自で確認してください。
 **受講態度の不芳な学生にはその場で退席を命じ、以降の授業への出席を禁じます。
   退席となった学生は、成績評価の対象外とします。救済措置等は一切ありませんので、十分、認識してください。

 ◆出席システムの不正使用に関しては、厳正に対処します。出席システムの不正使用があった場合は単位取得は認められません。
◆出席システムで「出席」の表示がされていても、当該授業中に出題して当該授業中に回収した課題の提出が無い場合は、当該授業について欠席扱いとし、最終評価から減点します。
 ◆来社証明書の取り扱いについては、大学の規定通りの取り扱いとします。例外は認めませんので、十分、認識してください。
  来社証明書の不正利用があった場合は厳正に対処します(来社証明書の不正利用があった場合は、単位取得は認められません)。
 ◆公欠扱いとなる欠席等の場合は、必ず、事前に教員に届け出の上、欠席となった授業から1週間以内に届を提出してください。

 ◇なお、教室では、感染予防のため、授業及び試験の際に、学籍番号による座席指定とします。
  受講生は学籍番号により指定された席に着席してください。座席指定は学籍番号を掲示する形で行いますので、予め、ご了解ください。
  また、指定された席以外の座席に着席した場合は、欠席扱いとなる場合もありますので、十分、ご注意ください。

 

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは特に指定しません。
日本経済新聞、日経ヴェリタス等の経済紙に進んで目を通すようにしてください。
参考文献

準備学修の内容

 日本経済新聞や経済誌等の中で、様々なリスクに関連する記事、保険やライフプランに関連する記事等を関心を持って読むことを、お勧めします。

その他履修上の注意事項

 リスクと保険ⅠとⅡは密接に関連しているため、本講義の履修は、リスクと保険Ⅰの単位取得を前提とします。履修に際しては、十分、留意してください。
 なお、上記の成績評価に関する留意事項、授業の概要、成績評価の基準などを十分、認識し、了解したうえで履修してください。
 
 ◆授業で使用する資料は、原則として事前にLMSに登録しますので、履修生の皆さんは、事前に印刷するなどして手元に準備し、
  予習したうえで、授業に臨んでください。
 ◆授業や試験に関する重要な連絡事項や注意事項をLMS連絡事項に掲載することがありますので、随時、LMSを確認するようにしてください。
  連絡事項や注意事項を「見ていない」「知らなかった」等の申し出には一切、対応できませんので十分、ご注意ください。
 ◇先生宛に連絡する場合(授業の際に直接、申し出る以外)は、必ず、メールで連絡をお願いします。(LMSもメッセージにはすぐに対応できない場合があります)。
  メールの連絡先は、先生の教員紹介ページに記載してあります。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション、春学期の振り返り
第2回 保険の歴史(保険の起こりや変遷について学びます)
第3回 保険の仕組み(保険の基本的な仕組みや構造について学びます)
第4回 保険の概要(保険全般を概観します)
第5回 保険法と保険契約(保険法の基本的な仕組みや保険契約について学びます)
第6回 保険法と約款問題(保険約款についての基本的な知識と問題となった事例について学びます)
第7回 前半の講義のまとめと中間テスト
第8回 社会保険の概要(社会保険の概要、民間保険との相違について学びます)
第9回 生命保険(生命保険の概要について学びます)(外部講師による講義を予定しています)
第10回 損害保険(損害保険の概要について学びます)(外部講師による講義を予定しています)
第11回 地震保険(地震保険の特色と留意点について学びます)
 自転車保険の義務化について(東京都などで義務化された背景について学びます)
第12回 保険を巡る事例研究(保険を巡る様々な事例を通じて理解を深めます)
第13回 リスクマネジメント(リスクマネジメントの基本と事例を学びます)
第14回 リスクと保険に関する様々な事例や最新のトピックスの紹介(LMSによる授業)
          
第15回 講義の総まとめ(リスクと保険ⅠとⅡを振り返り、1年間の総まとめをします)
 期末テスト