アジア地域比較史研究
担当者山内 和也教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [文学研究科 日本史・文化財学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

 中央アジアはユーラシア大陸の中央部に位置し、シルクロードを通じて東西の文化を伝えるとともに、独自の文化を生み出してきました。この授業ではキルギス共和国に位置するアク・ベシム(スイヤブ)遺跡を取り上げ、その時代と地域の歴史と文化を学びます。

授業の到達目標

 中央アジア世界が持つ歴史のダイナミズムを理解するとともに、東アジアの東端に位置する日本との関係を理解する。

成績評価の方法および基準

 学期末試験50%、確認テスト20%、課題レポート30%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 なし
参考文献『読む事典 シルクロードの世界』シルクロード検定実行委員会編NHK出版
参考文献『中央ユーラシアを知る事典』小松久男・梅村担・宇山智彦・帯谷知可・堀川徹(共編)平凡社

準備学修の内容

 授業で指示する課題についてレポートをまとめること

その他履修上の注意事項

 中央アジアは、私たち日本人にとって近くて遠い地域です。その地域の歴史を学ぶことで、その地域が持つダイナミズムを理解するとともに、シルクロードを通して、日本もまたユーラシア大陸の文化を共有してきたことを理解してほしいと思います。また、この授業では、中央アジアの歴史や文化を学ぶことで、日本を含めた東アジアの歴史と比較し、国際的な視野を広めるきっかけとなることを希望します。

授業内容

授業内容
第1回 玄奘の道をたどる1
第2回 玄奘の道をたどる2
第3回 玄奘が残した記録と中国史書に登場する砕葉(スイヤブ)
第4回 アク・ベシム遺跡とは何かを学ぶ
第5回 中国史書に登場するスイヤブ
第6回 ソグド人の街スイヤブとその時代背景
第7回 ソグド人の街スイヤブの調査の歩み
第8回 ソグド人とはだれか
第9回 遊牧民世界と農耕都市空間の共存 
第10回 地理的環境からみたアク・ベシム遺跡の立地-人と水の関わりを学ぶ
第11回 中央アジアの仏教ーアク・ベシム遺跡の仏教寺院ー
第12回 中央アジアのキリスト教ーアク・ベシム遺跡のキリスト教会-
第13回 唐の砕葉鎮城を求めて
第14回 スイヤブの食文化を探る
第15回 遺跡が語ること