授業の概要（ねらい）

　「総合的な学習の時間」の創設された背景やその後の経過（ねらいや育成することを目指す資質・能力についての現状、学校での成果と課題を含む）を明らかにします。そして、「総合的な学習の時間」の意義と教育課程（カリキュラム・マネジメントを含む）において果たす役割について理解します。また、「総合的な学習の時間」の目標並びに各学校において目標及び内容を定める際の考え方を理解するとともに、次に示す項目について理解を深めます。
　○横断的・総合的な学習や探究的な学習について
　○指導計画の作成と単元の構想について
　「総合的な学習の時間」には決められた教科書はなく、授業内容や方法は各学校の指導にゆだねられています。したがって、各学校は「総合的な学習の時間」の目標や内容を適切に定めて、創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する必要があります。本講義では、実践事例研究・授業構想等をグループワーク（含むプレゼンテーション）、及び討論など所謂アクティブラーニングにより、「総合的な学習の時間」に係る教育課程（ｶﾘｷｭﾗﾑ･ﾏﾈｼﾞﾒﾝﾄを含む）の理解を深め、「総合的な学習の時間」を構想できる基礎的・基本的な知識を身に付けます。

授業の到達目標

(1)「総合的な学習の時間」の創設の背景とその後の経過を明らかにし、「総合的な学習の時間」のねらい及び教育課程（カリキュラム・マネジメントを含む）において果たす役割について見解を述べる。
(2)「総合的な学習の時間」の横断的・総合的な学習や探究的な学習について説明できる。
(3)「総合的な学習の時間」の指導計画の作成及び学習指導の基本的な考え方について理解し単元を構想できる。

成績評価の方法および基準

(1) 授業内での学修活動（30％）
(2) グループワークでの学修状況（30％）
(3) 課題レポート、提出物（40％）

教科書・参考文献

準備学修の内容

　指定した参考文献は、講義の中で適宜取り上げていきますが、全てを網羅することは出来ません。授業前後には、講義内容に関連する次のことについて必ず学修し、レポートにまとめるなどして理解を深めること。
○単元計画の作成：参考資料『今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開（小学校編）』平成22年11月
○「総合的な学習の時間」創設について：参考資料『小学校学習指導要領（平成10年告示）』
○「総合的な学習の時間」の改訂について：参考資料『小学校学習指導要領（平成20年告示）』『小学校学習指導要領（平成29年告示）』
○カリキュラム・マネジメントについて：参考資料『小学校学習指導要領（平成29年告示）解説「総則編」』

その他履修上の注意事項

　「総合的な学習の時間」に関する指導力は、教師として、まさに総合力が要求されます。積極的に参加することを求めます。グループワークでは、自らが主体的に参加し、講義形式であっても積極的な態度で授業に臨むことを求めます。

授業内容