ホスピタリティ論Ⅱ
担当者山中 左衛子教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングMAN-204

授業の概要(ねらい)

 新型コロナウィルスの流行により、世界中で人々の行動様式が変化し続けています。特にホスピタリティ産業は、マーケットと運営の両面に加え、SDGsの高まりとともに、方向転換を迫られています。
 ホスピタリティ産業では、ハードウェア(モノ)、ソフトウェア(しくみ)、ヒューマンウェア(ヒト)をバランスよく構築することで顧客満足を高めます。ゲストとスタッフの間には信頼の絆が結ばれ、その絆は、利用すること自体が目的になるほど強いものです。当講義における「ホスピタリティマネジメント」とは、事業の存在理由-理念をスタッフが共有するしくみ、ゲストに選ばれ続けるマーケティング活動、ゲストと接するスタッフが優れたサービスを提供するための組織マネジメントが一体となった経営です。
 後期は皆さんが、戦略としてのホスピタリティマネジメントに対する理解を深め、新型コロナウィルスに対する宿泊施設、飲食業、旅客業、テーマパーク等、企業の挑戦をシェア(共有)し、コロナ後の未来を考える場とします。対象は、主として調査機関やマスコミが実施する顧客満足度調査で常に上位にある企業で、事例(ケース)に基づいた講義を行います。
 なお、当講座には、ゲストスピーカーを招く予定ですが、授業予定は、招致の都合で変更になることがあります。
 本講座では、ホテル企業の人材育成責任者としてのホスピタリティマネジメントの知識や実務、日本ホテル協会の研修委員を務めた教員の経験を活かして授業を行います。現場、マーケティング、開業準備室、アメリカのホテルでの勤務経験から、ケーススタディにも企業研修の手法を取り入れています。

授業の到達目標

(1)業種別に顧客満足度の高い企業のホスピタリティマネジメントの特徴をハードウェア(モノ)、ソフトウェア(しくみ)、ヒューマンウェア(ヒト)の枠組み(フレームワーク)を使って説明できるようになる。
(2)業種別の概況を説明できるようになる。  

成績評価の方法および基準

 中間テストまたは授業内レポート(評価割合25%)と期末テスト(評価割合50%)、リアクションペーパー・小テスト・受講態度(評価割合25%)により評価されます。講義への積極的な参加・協力には加点します。他の学生の迷惑になる私語、ゲストスピーカーの講義時のいわゆる「爆睡」は、大幅に減点します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 適宜資料を配付します。
参考文献
参考文献
参考文献
参考文献『The Cornell School of Hotel Administration on Hospitality』(英文)Edited by Michael C. Sturman 他John Wiley, and Sons Inc.

準備学修の内容

 原則として各回の終わりに、次回のテーマに関連する課題または復習課題を出しますので、準備して参加しましょう。

その他履修上の注意事項

講義の内容から、挨拶を受けたら返す、ペーパーは両手で渡すなどの礼儀、周囲への気遣いを基本的な姿勢として求めます。
ホスピタリティ論Ⅰを受講していることが望ましいので、Ⅱから受講する皆さんは、積極的に質問、相談に来てください。
第13回「リーダーシップとチームマネジメント」をLMSによるオンデマンド授業とする予定です。

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーション
第2回 新型コロナウィルスがホスピタリティ産業に与える影響
 ホスピタリティ論Ⅰの振り返り①
第3回 ホスピタリティ論Ⅰの振り返り②
宿泊施設Ⅰ シティホテル・ビジネスホテル等の概況・事例
第4回 宿泊施設Ⅱ リゾートホテル・旅館の概況・事例
第5回 宿泊施設Ⅲ さまざまな宿泊施設の概況・事例
第6回 旅客Ⅰ エアライン概況・事例
第7回 旅客Ⅱ クルーズ概況・事例
第8回 ゲストスピーカー招致予定①
第9回 中間のまとめ
第10回 カフェ概況・事例
第11回 テーマパーク概況・事例
第12回 ゲストスピーカー招致②検討中 または、ホスピタリティ産業と新型コロナウィルス
第13回 リーダーシップとチームマネジメント
第14回 モチベーションと従業員満足
第15回 全体総括