授業の概要（ねらい）

　ウェディング担当スタッフの喜びは、「ここで挙げてよかった。あなたが担当でよかった」というカップルからの感謝の言葉です。けれどホテルのウェディングビジネスには、ゲストが式場を決めてから、披露宴が「お開き」になった後も続く顧客とホテルのストーリー、他のビジネスにはない長期戦略があります。
　そこで、当演習のテーマを「ホテルのウェディング戦略と勝ち残り」とします。挙式と披露宴を同時に行うホテルウェディングが誕生して約100年、近年ウェディング業界は、少子化と人々のライフスタイルの変化とともに、競合が激化し、大変革の波にさらされてきました。さらに新型コロナウィルスの流行により、人々の「集い」に大きなな変化が起きています。
　皆さんは、この演習を通じて、最も競合が激しいホテル業界のウェディング最前線を見聞、調査、分析します。商品の中心となる「式場と会場」「料理とウェディングケーキ」「装花」などについても、グループに分かれて調べます。
　期間中に2回、ウェディングフェア開催時に都内の特定のホテルを訪問し、担当の方のお話を伺います。事前に、グループでそのホテルのウェディング戦略を調べ、見学後は個別にレポートを作成します。
　皆さんの最終目標は、特定のテーマに基づいて、グループで電話調査を行い、個別レポートを提出することです。
　なお、現地実習では、実地の情報や知識を得るため、ホテルのプロフェッショナルにマーケットや商品について講義を受ける予定です。

授業の到達目標

　（1）婚礼ビジネスの現状とホテルの課題を理解し、説明できるようになる。
　（2）顧客接点のサービスの重要性を説明できるようになる。　
　（3）特定のテーマに基づき、調査を行い問題改善の提案ができるようになる。

　

成績評価の方法および基準

期間中2回の実習ホテルグループ発表と実習個別レポート提出（評価割合20％）、最終グループ発表（評価割合40％）、最終個別レポート提出（評価割合30％）
グループワークへの貢献、受講態度（評価割合10％）にて評価されます。やむを得ない理由以外の発表準備・発表当日の欠席は、減点します。

教科書・参考文献

準備学修の内容

　必要に応じて、授業の終わりに、次回のテーマに関連した課題を出しますので、準備して参加しましょう。

その他履修上の注意事項

１．受講者の上限は、8名を目途とし、受講を希望する人が多い場合は抽選により決定します。
２．実習にともなう都内交通費は、受講生負担とします。
３．日程は、実習先のホテルの状況により変更することがあります。
第13回にあたる土曜日をLMSによるオンデマンド授業とする予定です。（変更の際は事前にお知らせします）

授業内容