文書表現演習Ⅲ
担当者佐藤 光宣教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [現代ビジネス学科]
科目ナンバリングSEM-203

授業の概要(ねらい)

 この科目の目的は、本学卒業にあたり「人間・社会における諸問題を自身の視点で見出し、それに対する本質的理解」に関わるテーマの成果論文執筆の準備です。その過程で正確な文章表現に必要な漢字や語彙・表現についても強化します。今学期においては、適切な調査方法を会得し、先行研究の収集・整理と正確な理解を得ることを主として実践します。

授業の到達目標

 「学術論文」を実際に読み、留意すべき要点や要求水準を理解する。自身の関心に基づいた仮テーマを立て、文献を中心として関連する先行研究を捜索・整理し、研究動向をレポートとしてまとめる。

成績評価の方法および基準

 定期試験は実施せず、成績評価は毎回の小テストや授業中の発表、提出物などの平常点を50%、学期末レポートを50%として達成度から評価します。詳細については初回授業時に説明します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 特定のテキストは指定しませんが、成果論文を仕上げるにあたっては「レポート/論文の書き方」についての本が必須なので授業開始後早急に準備してください。
参考文献『論文の書き方』 清水 幾太郎岩波書店
参考文献『有閑階級の理論』 ソースタイン・ ヴェブレン 著 小原 敬士 訳 岩波書店
参考文献『精神現象学』 G.W.F. ヘーゲル 著 長谷川 宏 訳 作品社
参考文献『正法眼蔵』 道元 著 増谷 文雄 訳注 講談社
参考文献『心理学〈上〉〈下〉』 W. ジェームズ 著 今田 寛 訳 岩波書店
参考文献『人生論ノート』 三木 清 著新潮社
参考文献『人間性と行為』 J. デューイ 著 河村 望 訳 人間の科学新社

準備学修の内容

 1年次同様、漢字や語彙の自主学習を続けてください。達成度は随時チェックし平常点に加えます。
 資料収集整理・先行研究の把握をはじめ成果論文の作成に必要な事前準備および実際の執筆作業は、各自授業時間外に進めることになります。それを念頭においた上で授業内の課題を順次遂行してください。

その他履修上の注意事項

 今年度は春期・秋期を通して各自で一つのテーマを掘り下げるトレーニングを行うところが肝心です。各回授業はあくまでその方法の紹介にすぎません。実際に各自で取り組むのは授業外の時間であり、自発的に取り組まなければ達成できません。課題の実践を通じて、「考え方」の作法を身につけてください。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション:授業の進め方・評価方法の説明【オンライン開講】
第2回論文とは何か:読み方と要点①
第3回論文とは何か:読み方と要点②
第4回調査の方法①:情報源の確認と書誌情報
第5回調査の方法②:ネット上の情報源の留意点
第6回資料調査①仮テーマと関連リスト作成
第7回資料調査②キー文献を選ぶ・要旨のまとめ方
第8回報告準備:「レジュメ」の書式、発表の作法
第9回情報探索実習【オンライン開講予定】
第10回進捗報告とコメント①
第11回進捗報告とコメント②
第12回進捗報告とコメント③
第13回進捗報告とコメント④
第14回進捗報告とコメント⑤
第15回進捗報告とコメント⑥、今後の作業について(予定)
 (但し作業の進捗次第で進度・内容は適宜変更することがある)