世界の情勢(ヨーロッパ)Ⅰ
担当者佐藤 嘉寿子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングARS-103

授業の概要(ねらい)

 本講義は、EU(欧州連合)が進めてきた深化と拡大に基づいてヨーロッパの経済について理解を深めることを目標にし、EUに焦点を当てながらヨーロッパ統合の成果とともに直面している問題について考察します。現在のEUは、2008年の世界金融危機以降、ギリシャ危機やユーロ危機を経て、イギリスのEU離脱とコロナ禍というかつてない厳しい状況に直面しています。その諸問題の根源を、ヨーロッパが統合を進めてEUを形成する歴史的経緯やEUの仕組みを踏まえながら考えていきます。授業の出席者には、ヨーロッパに対する興味や関心が深まるとともに、知識を修得することを希望します。

授業の到達目標

・EUの加盟国の国名と位置と共に、EUの基本的知識を修得する。
・EUの組織構造と共に、欧州統合の歴史的経緯や制度を理解してその問題点を指摘できる。
・EUに関する新聞記事やニュースの内容をを理解できる。  

成績評価の方法および基準

 授業内容に関する課題60%、締め切り後の提出は減点します。期末レポート40%、締め切り後の提出は受け付けません。すべて、LMS上での提出になります。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 テキストは使用せず、必要に応じて資料を配布します。参考文献等は、授業中に随時紹介します。
参考文献『現代ヨーロッパ経済』(第5版)田中・長部・久保・岩田著有斐閣アルマ 2018年
参考文献『政治・経済用語集』政治・経済教育研究会編山川出版社 2019年

準備学修の内容

 準備学習は以下の通りです。授業は各自の予習を前提に進めます。
  ・事前にLMS上にレジュメ を公開します。予習としてレジュメ に目を通し、わからない用語等について調べておいてください。
  ・参考文献を読み、授業内容を確実に理解してください。
  ・授業中に紹介する本や資料を読み込んでください。
  ・授業内容であるEUに関する新聞や雑誌の記事、テレビ等のニュースに目を通すように心がけてください。

その他履修上の注意事項

・毎回の出席は必須です。授業は講義形態で行います。
・LMSの連絡事項、公開されたレジュメ や資料を必ず確認してください。
・レジュメ は未完成の状態で公開しますので、授業中に完成させてください。レジュメの完成版の配布はありません。
・レジュメ(未完成版) や資料の一部は授業内に配布し、テキスト以外の参考文献も紹介します。
・授業の妨げにならないよう、授業中の私語は慎んでください。 
・国際情勢の動向により、授業内容を変更することがあります。
・秋学期の「世界の情勢(ヨーロッパ)Ⅱ」を受講する人は、必ず「世界の情勢(ヨーロッパ)Ⅰ」を受講してください。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス、授業の進め方、講義内容の紹介
第2回欧州統合に至る経緯について
第3回EUの歴史、その統合プロセスについて
第4回EUの歴史、その独自性及び欧州統合の意義について
第5回欧州における関税同盟及び経済統合について
第6回EUにおける域内市場の形成について
第7回欧州における市場統合について
第8回EUにおける通貨統合のプロセスについて
第9回EUにおける共通通貨ユーロの導入について
第10回EUにおけるユーロ導入の問題点についてとその問題点について
第11回EUの金融とその制度変化について
第12回EUが直面する諸問題、イギリスのEU離脱について
第13回EUが直面する諸問題、EU内の格差について
第14回EUが直面する諸問題、EUの今後の行方について
第15回春学期のまとめ(オンライン授業)