刑法総論Ⅱ
担当者佐々木 知子教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [法律学科 2018年度以降]
科目ナンバリングCRL-102

授業の概要(ねらい)

 刑法総論は、刑事法を理解するための必要不可欠な基礎になりますが、その背景には歴史と哲学があり、一通りの理解に至るだけでも決して容易ではありません。しかし、1年生が同時に学び始める民法や憲法などとは異なり、刑事事件は日々のニュースになるので、身近でとっつきやすい面もあります。
 授業では、元検事である私が初学者を対象に書き下ろした、実務に即したテキストを用い、身近な具体例や著名な事件などを挙げながら進めていきます。このテキストは総論ばかりか各論(各罪)も一冊に収めており、適宜その項も参照することで、理解はより深まると思います。
 また書く力を重視しており、最終の授業内試験(15回目)は論述式2問形式で出し、その模範解答及び採点結果のコメントを作ります(授業はもうないですが、LMSにアップします)。なお途中、切りの良いところで中間試験をオンライン実施し、その模範解答の解説をする予定。

授業の到達目標

 刑法の基礎を理解し、その考え方の基本が分かり、人に分かるよう説明できるようになること。

成績評価の方法および基準

 授業内試験(論述式2問)の採点結果によって、成績を評価します(おおむねS10%以内、A~C各30%、Dもあり)。出席回数を受験資格としないし、出席点の加味もしませんが、これまでの経験からして出席状況の良い学生のほうが点数も高く、従って成績も良いので、自分のために出席してください。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『警察官のためのわかりやすい刑法』佐々木知子著立花書房
参考文献『別冊ジュリスト 判例百選刑法総論〔第8版〕』有斐閣

準備学修の内容

 教科書をよく読み(2時間程度)、その際具体的な例を想像しながら自分の頭で考える癖をつけるようにしてください。また書く力を養うために、なんであれ、できるだけ文章を書くようにしてください(漢字を正しく書けるよう、忘れないよう、手書きがお勧めです)。

その他履修上の注意事項

 教室でのマナーを守ること。
 すぐについていけなくなるので、必ず予習・復習を。授業の最後15分を質疑時間に充てており、質問大いに歓迎です。

授業内容

授業内容
第1回前期試験の講評・解説──事前にアップしておくので各自印刷を。
第7章 責任①
第2回第7章 責任②
第3回第7章 責任③
第4回第7章 責任④
第5回第7章 責任⑤
第6回中間試験(論述式2問)実施。オンラインで金~日曜に適宜作成し、送信してもらいます。進行によっては1回程度ずれるかもしれないので、授業に出席してフォローの程を。
第7回上記の模範解答及びコメントを前日にオンライン配布し、復習を兼ねて解説する。
第8章 未遂①
第8回第8章 未遂②
第9回第8章 未遂③
第10回第9章 共犯①
第11回第9章 共犯②
第12回第9章 共犯③
第13回第10章 罪数論
第14回手続き・裁判員裁判について(教科書第29章)
第15回まとめと授業内試験実施(範囲は第8章以降)