担当者 | 江原 裕美教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [外国語研究科 超域文化専攻] | |
科目ナンバリング |
現代社会はグローバル化が一層進み、様々な地域で多様な民族が混じりあって暮らす状況が生じつつある。各集団の文化が注目され差異を尊重しつつ、調和的で安定した社会の形成が求められている。人々を包含する国家の役割がますます重要性を増していることは論を俟たない。複雑な様相を呈する現代の国家と社会において教育はどのように変わっているのだろうか。また今後どのような役割を果たすべきだろうか。本授業では教育が世界的な共通目標によって測られ、ランク付けされる事象となった20世紀後半に着目し、いかなる時代背景や思潮からこれが生じたのか、現代史的観点から理解する。各受講生は専攻する文化圏の現代教育に関わるテーマについて発表しあい、グローバル化と国民国家に架橋する教育への考察を深める。
近年の教育の世界的な動向を把握する。それぞれの専攻地域や言語を生かして、各文化圏の教育に関し多面的にアプローチすると同時に、原書資料を利用した発表を行う。
出席、提出物、レポートなどで総合的に評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 『SDGs時代の教育 すべての人に質の高い学びの機会を』 | 北村友人、佐藤真久、佐藤学 | 学文社 |
参考文献 | 『国際教育開発論』 | 黒田一雄編 | 有斐閣 |
参考文献 | 『国際教育協力を志す人のために』 | 寺尾明人・永田佳之編 | 学文社 |
参考文献 | 『揺れる世界の学力マップ』 | 佐藤学他編 | 明石書店 |
参考文献 | 『途上国世界の教育と開発・平和』 | 小松太郎編 | 上智大学出版 |
参考文献 | 『移動する人々と国民国家』 | 杉村美紀他 | 明石書店 |
参考文献 | 『国際移動と教育』 | 江原裕美編 | 明石書店 |
参考文献 | 『日本の国際教育協力』 | 萱島信子・黒田一雄編 | 東京大学出版会 |
参考文献 | ネオリベラリズムとは何か | デヴィッド・ハーヴェイ | 青土社 |
参考文献 | 『開発と教育 国際協力と子供たちの未来』 | 江原裕美編 | 新評論 |
参考文献 | 『内発的発展と教育 人間主体の社会変革とNGOの地平』 | 江原裕美編 | 新評論 |
参考資料を選択して読み、それぞれの専攻するテーマと関連させつつ論評を行う準備をすること。
研究への主体的な取り組み、資料の読解、授業における積極的な発言に努めて欲しい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション、授業の進め方、研究の方法、評価など。 |
第2回 | 多文化化へ向かう社会と教育の考え方 |
第3回 | 「グローバル化と教育」を考える視点 |
第4回 | 教育における世界的傾向について 序論1 |
第5回 | 教育における世界的傾向について 序論2 |
第6回 | 専攻する文化圏の教育・国家・グローバル化への対応 事例1 |
第7回 | 専攻する文化圏の教育・国家・グローバル化への対応 事例2 |
第8回 | 専攻する文化圏の教育・国家・グローバル化への対応 事例3 |
第9回 | 専攻する文化圏の教育・国家・グローバル化への対応 事例4 |
第10回 | 専攻する文化圏の教育・国家・グローバル化への対応 事例5 |
第11回 | 異なる文化圏の現地語資料を読む1 |
第12回 | 異なる文化圏の現地語資料を読む2 |
第13回 | 異なる文化圏の現地語資料を読む3 |
第14回 | 教育文化の比較 まとめの討論 |
第15回 | レポート提出と振り返り |