観光社会学Ⅱ
担当者権 赫麟教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングSOC-202

授業の概要(ねらい)

 マス・ツーリズムの時代が到来して以来、観光現象は絶え間なく進化しながら「新たな観光」のあり方を提示してきました。本講義では、近年登場した新たな形態の観光現象の文化的意味を理解する上で重要な示唆を与える社会文化理論を解説していきます。そして、我々が生きる世界を的確に見つめる力を身につけるために、近づきやすい観光現象を事例として考察します。

授業の到達目標

 ・現代社会における文化のあり方を把握するための理論的知識を習得すること
 ・事例研究を通して社会・文化現象としての観光の意義を把握すること
 ・「新たな観光」の登場が有する文化的意味を理解すること

成績評価の方法および基準

 平常点20%、グループ発表40%、期末試験40%を原則とします。
 授業への積極的な参加は平常点として成績に反映されます。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献2001、『マクドナルド化する社会』リッツアー、G.(正岡寛司訳)早稲田大学出版部
参考文献1971、『科学革命の構造』クーン、T.(中山茂訳)みすず書房
参考文献2018、『ポケモンGOからの問い: 拡張されるリアリティ』神田 孝治、遠藤 英樹、松本 健太郎 (編)新曜社

準備学修の内容

 学習効果を高めるため、参考書の内容を事前に把握して授業に参加することを推奨します。

その他履修上の注意事項

 観光社会学Iと観光社会学II両方の履修が望ましいです。
 授業中の私語及び雑談は禁止とします。

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーション:「観光と文化」というテーマ(オンライン授業)
第2回 現代社会と観光①―理論編:「マクドナルド化」する現代社会
第3回 現代社会と観光②―事例編:現代観光からみる「マクドナルド化」
第4回 グループワーク:グループの構成及び発表テーマの選定
第5回 現代社会と観光①―理論編:科学革命と「パラダイム」の概念
第6回 現代社会と観光②―事例編:「新たな観光」のパラダイム
第7回 グループワーク:構想発表とディスカッション
第8回 文化価値観と観光―理論編①:「芸術・文化システム」とは
第9回 文化価値観と観光―理論編②:ポピュラーカルチャー観光が意味すること
第10回 文化価値観と観光―事例編:「ロッキーステップ」のポストモダニティ
第11回 現代観光の本質を考える―「ポケモンGO」が観光研究に投げかける問い(オンライン授業)
第12回 グループワーク:課題発表とディスカッション①
第13回 グループワーク:課題発表とディスカッション②
第14回 グループワーク:課題発表とディスカッション③
第15回 講義のまとめとテスト