観光学実習(都市観光)Ⅱ
担当者山下 晋一教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングTOS-208

授業の概要(ねらい)

本実習は「より身近に」「より幅広く」「より主体的に」学ぶためのものである。本実習のテーマは「持続可能な都市観光とMICE*の重要性」とする。持続可能な都市観光並びにMICEの重要性の観点から、国が推進する観光立国政策のもとで進められている歴史、文化、食など多様な観光資源を有する国際観光都市:東京都並びに八王子市による観光地域づくりの取り組みについて、京都、横浜、神戸などと比較をしつつ、フィールドワークを活用し、より実践的に学ぶこととする。
本実習は4部構成とする。第1にキャンパスにおける京都、横浜、神戸などの観光地域づくりの動向、東京の観光地域づくりの取り組みに関する事前学修、第2に東京でのフィールドワーク、第3にフィールドワークの成果を活用したキャンパスにおけるグループ学習、第4にグループレポート作成とプレゼンテーションの実施である。
フィールドワークでは現地において行政、DMO関係者などのヒアリング、調査を実施する。併せて、現地の有識者を外部講師として招聘し、より実践的で深い知識を修得する。国際都市における観光地域づくりの現状を把握し、都市における観光地域づくりの課題、将来展望についてグループで検討し、取りまとめる。
観光立国政策において早期の観光地経営人材の養成が強く求められている中で、本実習を通して、観光地経営を行うことができる人材の養成を目指す。

*MICE:ビジネスイベントの総称
(Meeting:企業内会議, Incentive:企業報奨旅行, Convention:国際会議, Exhibition/Event:展示会・イベント)

授業の到達目標

観光学並びに関連する学問分野における基礎を理解し、解説できる。
テーマに即したレポート作成、プレゼンテーション、調整、総括を行うことができる。
基礎的な課題認識、分析、課題解決手法を身につけ実践することができる。
社会人としてのマナー、対人スキルを身につけ実践することができる。

成績評価の方法および基準

①レポートの内容、②プレゼンテーション内容、③学外実習及び授業内での取り組み度合、④グループメンバーレビュー、⑤課題提出状況・評点によって成績評価する。それぞれの評価割合は、①30%、②25%、③20%、④5%、⑤20%とする。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは特に指定しない。適宜資料を配付する。
参考文献「観光白書」観光庁 HP
参考文献「旅行年報2020」日本交通公社 HP
参考文献「登録観光地域づくり法人(登録DMO)形成・確立計画」観光庁 HP
参考文献「京都観光振興計画2025」京都市 HP
参考文献「東京都観光産業振興プラン」東京都 HP

準備学修の内容

観光学は幅広い分野に関わる学問であり、社会・経済状況を常に観光との関わりを通じて考える習慣を持つことが重要であり、新聞、T VメデイアやW E B媒体などから主体的に問題意識を持って情報収集、分析に務めること。
研究テーマに対する知識の習得に継続的に取り組むこと。
課題については回答を取りまとめ期限厳守で提出すること。

その他履修上の注意事項

本実習は現場での実習を伴うことから少人数制での開講とし、受講生の上限15人をめどとする。受講生が多い場合には抽選により決定をする。そのため、第1回の講義に出席しなければ、履修はできなくなる。学外実習費用の一部は学生個人の負担となるので留意すること。
その日程、内容及び個人の費用負担額は第1回目の授業で説明する。
授業の進行ならびに諸般の事情により、授業計画を変更する場合があるので、各回授業の説明に注意すること。

授業内容

授業内容
第1回授業の全体構成の解説 前期の振り返り グループ分け
第2回観光立国政策と持続可能な観光地域づくりの重要性
第3回京都の都市観光振興政策と観光地域づくり
第4回東京の都市観光振興政策と観光地域づくり
第5回【特別講義】東京・神戸・京都などの都市観光振興政策の実施状況と財源
第6回都市観光におけるMICEの重要性と八王子市の取り組み
第7回フィールドワーク
第8回【オンライン授業】産業実務演習のグループレポートの作成ノウハウ
第9回グループレポートテーマ決定、調査・グループレポート・パワーポイント資料作成1
第10回調査・グループレポート・パワーポイント資料作成2
第11回調査・グループレポート・パワーポイント資料作成3
第12回グループレポートドラフト発表、討論
第13回調査・グループレポート・パワーポイント資料作成4
第14回グループレポート最終案発表、討論1
第15回グループレポート最終案発表、討論2、総括