本授業は、4年間の教職課程で学んできた教科に関する科目及び教職に関する科目の知見を総合的に結集するとともに、教育実習等で得た学校現場の視点を取り入れながら、その内容を整理統合する授業である。 具体的には
・教職履修カルテ、教育実習日誌などを活用した、教員としての自己の資質能力、課題を把握する
・模擬授業の実施を通じて、教員としての学習指導力や授業力、生徒の反応を活かした授業づくり、協力して取り組む姿勢を育む指導法等の課題に取り組む
・教育実習等の経験を基に、学級経営案を作成し、実際の事例との比較等を通じて、学級担任の役割や実務、他の教職員との連携協力の在り方等を確認する
・いじめや不登校、特別支援教育等、今日的な教育課題に関しての役割演技(ロールプレーイング)や事例研究などをグループでのディスカッションや演習形式で実施する
①4年間の教職課程の集大成として、これまでの知見を総合的にとらえ、教員として最小限必要な資質能力として有機的に統合・形成されたかを振り返る
②本授業の履修を通じて、将来、教員になる上での自己の課題を自覚し、必要に応じて不足している知識や技能等を補い、その定着を図る
演習形式の授業を行うため、課題克服のための模擬授業の実施や協議会への参加の様子(30%)やそのまとめとしての提出物(30%)、グループディスカッションでの発言や演習への参加状況など(40%)を総合的に評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特になし。必要に応じて授業内で教員が指示する。 | ||
参考文献 |
①教育実習終了後の履修となるので、適宜、教育実習日誌の記載事項や「指導教諭からの助言」の読み直しを行うこと
②教職履修カルテへの記載状況を確認し、教職に就くための自己の資質能力について把握をしておくこと
③必要に応じて過去に履修した教科に関する科目・教職に関する科目のノートやプリント資料などを読み返すこと
教職実践演習は、教職課程の総まとめの授業であり、教職に就くことを希望する学生が受講する科目である。従って、単に履修するだけではなく、自己の資質能力を正しく判断し、必要に応じてそれを伸ばしていこうとする積極的な学習態度が求められる。
授業は校種・免許種別のクラス編成となる。従って、自由に履修登録をすることはできない。クラス指定と履修登録の方法などは、指示に従って履修登録をすること。また、教職課程の最後の位置づく大事な授業であるので、全15回の授業出席を基本とする。
本学の理想とする教師像に向かって積極的に努力をすること。怠る場合、不十分な場合には、単位を認めることはできない。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 共通ガイダンス(全体指導)ー本授業の目的理解、教職の意義・教師の使命についてー 教科ごとの全体指導(国語)ー学習の計画 学習の課題 グループ編成 必要なもの準備 |
第2回 | 教育実習のふり返り①ー教職履修カルテ・教育実習日誌を用いた自己分析・意見交換ー ・学級活動や学級経営上の課題の把握と問題点の整理・討論活動 |
第3回 | 教育実習のふり返り②―グループワークによる授業構成に関する課題整理・発表― ・学習指導における現状と課題の把握・克服のための方策の検討 |
第4回 | 教科の専門性①ー仮名の探究ー ・書写書道指導の基礎的基本的な指導事項の把握と発展・仮名の歴史的考察 |
第5回 | 教科の専門性②ー板書の技術 学習指導技術の検討ー ・板書の機能と拡充・ICT活用 |
第6回 | 教科専門性の向上①ー教科の学習指導における課題の克服に向けて(1)ー ・自己課題に基づく模擬授業実践と相互批評 |
第7回 | 教科専門性の向上②ー教科の学習指導における課題の克服に向けて(2)ー ・自己課題に基づく模擬授業実践と相互批評 |
第8回 | 教科専門性の向上③ー教科の学習指導における課題の克服に向けて(3)ー ・自己課題に基づく模擬授業実践と相互批評 |
第9回 | 教科専門性の向上④―教科の学習指導における課題の克服に向けて (4) ー ・自己課題に基づく模擬授業実践と相互批評 |
第10回 | 教科専門性の向上⑤ー教科の学習指導における課題の克服に向けて(5)ー ・自己課題に基づく模擬授業実践と相互批評 |
第11回 | 教科専門性の向上⑥ー教科の学習指導における課題の克服に向けて(6)ー ・自己課題に基づく模擬授業実践と相互批評 |
第12回 | 教科専門性の向上⑦ー教科の学習指導における課題の克服に向けて(7)ー ・自己課題に基づく模擬授業実践と相互批評 |
第13回 | 学習指導法の開拓―書写指導・書道科指導―(LMS) ・書写指導・書道科指導における鑑賞教材の扱い方 |
第14回 | 特別支援教育の課題について考える ・講義・事例研究・自己課題の点検・見直し |
第15回 | まとめと評価―教職の意義・教師の使命感を焦点化― ・自己の成長と教育観の再構築 |