担当者 | 宮川 宗之教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [スポーツ医療学科] | |
科目ナンバリング | PSS-201 |
精神医学領域で問題を抱えている人の数は少なくない。注意して観察すれば身近な存在であることに気づくはずである。精神障害といわずに「心のトラブルを抱えているもの」、「性格的な問題を抱えているもの」と言えば、より理解しやすいかもしれない。講義では、精神医学領域の対象となる各種の障害・状態について、テキストや参考文献に記載された事例等を紹介しながら、基本的な解説を行なう。随時ビデオ教材を使用し理解の補助とする。精神医療や心を病む人への理解を深め、学校や職場でより適切な対応ができるようになるための一助とする。
注)この科目は、労働安全衛生法で定められている国の資格「第一種衛生管理者」免許の取得に必要な科目の一つであり、労働者の心の健康の保持・増進や高ストレス者への対応を考えるための基礎となるものである。常時50人以上を雇用する事業場では、免許を受けている等、資格を有するもの(常勤者)から「衛生管理者」を選任し、職員の衛生管理に関わる業務を担当させる必要がある。健康スポーツコースでは要件となる7科目(救急処置法、衛生学・公衆衛生学、精神医学、産業労働心理学、環境衛生工学、労働関係法令Ⅰ、労働関係法令Ⅱ)を履修し卒業すると、試験免除で免許取得が可能。学生便覧参照。
・精神医学領域の代表的な疾患について概要を理解し他者に説明できる。
評価は原則100%期末試験で行なう。授業でとりあげた各疾病についての知識と理解を問う。不適切な授業態度(私語など他の学生の学習の妨げとなる行動)があった場合は、確認・記録して評価時に10点の減点とする。定期試験期間中の筆記試験とするか最終授業後のLMS上の試験とするかは状況を見て判断する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『専門医がやさしく語るはじめての精神医学』 改訂第2版 | 渡辺雅幸 | 中山書店2015 |
参考文献 | 『働く人のための精神医学』2013 | 岡田尊司 | PHP新書 |
参考文献 | 『精神障害者をどう裁くか』2009 | 岩波明 | 光文社新書 |
大学のウェッブファイルサーバーで配付する授業資料をダウンロードして印刷し、授業時持参すること。授業では教科書の内容を全て取り上げて解説することはできないが、各回の授業前に関連する章を通読しておくこと。試験前には授業資料のみならず教科書の中から授業でとりあげた部分を精読して復習すること。参考文献は授業内容をより広く理解することに役立つので読むことをすすめる。これらの学習には合計30時間以上が必要と考える。
精神医学領域の問題は身近な現象であり、問題を抱えている人々に対して適切な理解と対応ができるようになるよう努めることを希望する。授業では与えられた情報を自分の頭の中で体系的に整理して活用可能な知識とするように。授業中の質問も歓迎する。なお、第1回目の授業はLMSで実施する。また第4回(精神障害の分類・診断の概要)の授業もLMSで実施する予定。LMS及びウェッブファイルサーバーで資料を配布する。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 精神医療の歴史の概容を学ぶ。LMSによる授業の予定。 |
第2回 | 精神症状の基礎について学ぶ。 |
第3回 | 心理検査の基礎について学ぶ。 |
第4回 | 精神障害の分類・診断の概容を学ぶ。LMSによる授業の予定。 |
第5回 | 気分障害について学ぶ。 |
第6回 | 神経症性障害について学ぶ。 |
第7回 | 薬物依存・アルコール依存について学ぶ。 |
第8回 | 精神科領域の疾病について考える:(アルコール依存に関する視聴覚教材を中心に)。 |
第9回 | 統合失調症について学ぶ。 |
第10回 | 精神科領域の疾病について考える(統合失調症に関する視聴覚教材を中心に)。 |
第11回 | 精神科領域の疾病について考える(続・統合失調症に関する視聴覚教材を中心に)。 |
第12回 | こどもとおとなの発達障害について学ぶ。 |
第13回 | パーソナリティ障害について学ぶ。 |
第14回 | 治療法の基礎(薬物療法等)について学ぶ。 |
第15回 | 復習とまとめ。 |