学習指導と学校図書館
担当者鎌田 和宏教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [資格科目]
科目ナンバリングLIH-201

授業の概要(ねらい)

 本講義は司書教諭・司書資格科目である。
 知識基盤社会では、子どもたちに、自ら学び、自ら考える能力を力を育成することが求められている。それ故、学校図書館の役割がますます重視されており、その活用は学校教育の重要課題となっている。
 子どもの学習を支えるためのメディアセンターである図書館一般の役割を踏まえながら、教育課程の編成・実施と学校図書館、図書館メディア活用能力の育成、学習活動における学校図書館と教師の役割、これからの学校図書館と司書教諭の役割等について、学校図書館を活用した学習指導の実践例の分析・考察等を通して理解する。

授業の到達目標

 (1)学習指導における学校図書館の役割を理解する。
 (2)情報リテラシー育成における学校図書館の役割を理解する。
 (3)学習指導における学校司書・司書教諭の役割を理解する。
 (4)情報カードの活用方法を理解し、それを活用してレポートを作成することができる。

成績評価の方法および基準

 平常点 :50%(授業期間中に提出する小課題、読書ノートへの取り組みも含む)
 レポート:20%(『入門 情報リテラシーを育てる授業づくり』、人物の評伝レポート)
 試 験 :30%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『探究 学校図書館学 第3観 学習指導と学校図書館』2020年「探究 学校図書館学」編集委員会全国学校図書館協議会
教科書『読書生活デザインノート』2013年全国SLA全国学校図書館協議会
教科書『入門 情報リテラシーを育てる授業づくり』2016年(レポート課題用テキスト。紙版、電子書籍版のいずれでも可)鎌田和宏少年写真新聞社
参考文献『学校図書館・司書教諭講習資料 第7版』2012年全国学校図書館協議会全国学校図書館協議会

準備学修の内容

 各回の講義内容に該当するテキスト箇所を読み、図解を作成した上で出席して欲しい。毎回授業の初めに受講者各自が作成したテキスト各章を説明する図解を元にグループワークを行うので、テキストを読むことは当然のこととして疑問点を明確にして出席して欲しい。なお、課題はLMS等を利用して提出してもらう事になるので、ICT機器の活用についても意を用いて欲しい。
 また、本授業では学校図書館を活用した探究的学習過程を体験的に学んでもらうために、人物について文献で調べレポートを書く課題にも取り組んでもらう。課題は多いが、実際に司書教諭として活動する際に必須となるものである。時間を確保して取り組んで欲しい。

その他履修上の注意事項

・司書資格・司書教諭資格取得のための授業である。
・授業では、様々な活動や作品づくりを行う。グループ・ワークやディスカッションの場も多く用意されている。主体的に参加し、提出物は確実に作成・提出してほしい。提出物の締め切りは厳守のこと。
・本講義の受講者は、読書ノートの実践に取り組んでもらう。初回に授業で説明するので、半期を通じて実践してほしい。(単位認定要件の一つである)。
・第1回の授業は授業の概要を説明し、単位習得のための条件等を説明する。必ず出席のこと。欠席した場合は、2回目の講義以前に研究室を訪問し、説明を聞いた上で履修するかどうかを決定してほしい。説明を聞かないうちに履修登録はしないこと。1回目の授業と最終回の授業は、授業構成上大きな意味を持つ(教職を志す者は授業開きと最終授業の重要性をよく認識してほしい)。初回・最終回の欠席はないように。この2回に欠席した場合は単位を認定しないことがあるので注意してほしい。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
 本講義の概要と進め方
 わたしと読書・学校図書館を考える
第2回現代の学校教育と学校図書館
第3回教育課程の編成と学校図書館
第4回学習指導と学校図書館
第5回学校図書館における情報活用能力の育成
第6回情報活用能力等の育成と評価(上)
 学習過程と課題設定の指導
 情報探索計画の立案と情報集の指導
第7回情報活用能力等の育成と評価(下)
 情報の整理分析の指導
 まとめと表現の指導
第8回情報サービスと学校図書館
第9回発達・情報ニーズに応じた学校図書館メディアの選択
(21年度LMS授業の予定、但し初回・2回目の授業で確認すること)
第10回学習指導を支える学校図書館メディアと環境の整備
第11回教科等の学習指導の実際と学校図書館
第12回総合的な学習・探究の時間と学校図書館
第13回特別な教育的ニーズと学校図書館
第14回司書教諭の役割と学習と学校図書館
第15回まとめと試験
 情報リテラシーの育成を展望する