担当者 | 楯身 智志教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [史学科] | |
科目ナンバリング | HSG-201 |
学生諸君は大学入学までに、歴史科目の学習にかなりの時間を費やしてきたことと思う。ただし、大学で学ぶ歴史学は必ずしもその延長線上には位置しない。歴史学とは本来、教科書や参考書、あるいは授業の中で扱われる歴史的知識をただ受動的に暗記するだけの学問ではない。過去の人々が遺した種々の歴史資料をもとに、さまざまな知見(社会学・政治学・経済学など)や自らの想像力を駆使して、過去を積極的に復元しようとするものである。本講義では、そのような本来の歴史学の方法論について、実例をもとに考えていきたい。
春期はオムニバス形式で、さまざまな時代・地域の歴史・地理などを取り上げ、歴史学を体感してもらう予定である。
・歴史資料の扱い方を理解する
・歴史資料を扱う際に注意すべきことを理解する
・過去の出来事を復元する過程で、さまざまな問題意識を抱くことができる
・平常点(授業態度など) 40%
・レポート 60%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 新もういちど読む山川世界 | 「世界の歴史」編集委員会編 | 山川出版社 |
参考文献 | 新もういちど読む山川日本史 | 五味文彦・鳥海靖編 | 山川出版社 |
参考文献 | わかる・身につく歴史学の学び方 | 大学の歴史教育を考える会編 | 大月書店 |
・授業終了後、配布プリントなどを見直し、授業内容の概要について振り返るクセをつけておくこと
・私語など、他の受講者の迷惑になるような行為は控えること
・授業内容をただ鵜呑みにするのではなく、その中から積極的に疑問点や問題点を探し出すように努めること
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス *オンライン |
第2回 | 時代区分と画期的事件――大化の改新 |
第3回 | 歴史上の人物を取り上げる――ムハンマド・アリーの半生 |
第4回 | 歴史と地理――文明の生態史観 |
第5回 | 歴史学の通説と歴史教科書――価格革命の原因をめぐって |
第6回 | 偉人とは――ガンディーの評価 |
第7回 | 複数のまなざしから歴史を見る――ジャンヌ・ダルクの裁判 |
第8回 | 中間レポート *オンライン |
第9回 | 「権力」とは――漢王朝を滅ぼした男・王莽 |
第10回 | 隠したい黒歴史――李世民と趙光義 |
第11回 | 「伝説を盛る」とは――襃姒説話 |
第12回 | 「支配」とは――工藤元男の睡虎地秦簡読解法 |
第13回 | 「貨幣」とは――柿沼陽平の貨幣経済史観 |
第14回 | 「文化」とは――渡邉義浩の三国志論 |
第15回 | 総括 |