社会の変動Ⅰ
担当者李  燦雨教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-307

授業の概要(ねらい)

変化が激しい現代の社会は自分にとっていつも心地よいものとは限らない複雑さがあります。その社会の変動の多様性を理解するには、客観的事実の確認や正義的判断が何かという問題意識が必要となります。現代社会の変動を、特に社会を構成する組織体系と価値観の変動について社会学の基礎知識を用いて理解することを本授業のねらいとします。この授業では、産業革命以降の社会変動を流れを捉えたうえで、とくに1970年代以降の先進国および発展途上国の社会構造の変化について概説します。

授業の到達目標

①社会の多様な変動の様相について、そのメカニズムと動力に対する基礎的な知識を修得する。
②社会の変動をもたらす各要因と課題について論理的に説明できる。

成績評価の方法および基準

平常点(30%)
期中課題レポート(20%)
期末テスト:試験と小論文(50%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献社会の構造と変動井上 俊, 伊藤 公雄世界思想社

準備学修の内容

各回の授業内容についてあらかじめ調査して1枚のレポートにまとめること

その他履修上の注意事項

この授業は、講義形式を中心としますが、3-4年生の受講者の主体的な参加を重視します。この授業で出る社会変動の実態や課題について、質問や議論に積極的に取り組んでください。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション:社会の変動をどう見るか(非対面)
第2回社会の構造と変動(非対面)
第3回産業革命後の社会変動
第4回社会進化と資本主義①(スペンサーとマルクス)
第5回社会進化と資本主義②(スペンサーとマルクス)
第6回近代の悲劇①(帝国主義と植民地の社会変動)
第7回近代の悲劇②(帝国主義と植民地の社会変動)
第8回資本主義の持続性と限界(米国社会の変動)
第9回社会主義の持続性と限界(中国社会の変動)
第10回開発主義の持続性と限界(途上国社会の変動)
第11回都市化とコミュニティの存続と変容(日本社会の変動)
第12回官僚制の変動と社会への影響
第13回労働社会の変貌
第14回格差社会の構造化と再編
第15回総括:社会変動の将来像、期末テスト